七十二候は「鴻雁北」に。しかし、街場では雁は飛んでこないし行かないし、代わりに勝手七十二候「散桜楽」の季節です。/4/10=旧3/4・壬戌

季節の暦・七十二候は「鴻雁北」に入っております(4月9日~13日)。

読みは「こうがんかえる」で、帰る場所は「北」の国。
夏鳥ツバメがやってくると、その代わりのように雁は、北へ帰ってゆくわけですが、今年は、そのツバメもまだ見かけません。
…っていっても、雁が東京の街にやってきたのは、ツバメの飛来の有無にかかわらず、一度も見たことがないんですけどねぇ…。

今年も勝手七十二候「散桜楽」で行こう!

昨年から、マイブーム化している勝手七十二候…つまり、勝手に七十二候を創作して遊んでいるのですが、中でもこれはお気に入り。

だって、散りゆく桜って、美しいと思いませんか?

ひらりと落ちて…。

地面に花咲く

桜の花も、地面に咲いたり…。

咲くどころか、吹雪いてきました。

桜吹雪

こうなると、雪のように降り積もるという表現が似つかわしい。

桜吹雪

あっ!という間に一面薄いピンクの世界になりました。

川面も染めて花筏(はないかだ)。

…って川じゃなくて不忍の池ですが。

花筏

そのまま木々に視線を返せば…。

散ったあと

桜ってのは散ったあとのカタチすら美しいです。

せっせと拾って、活けてみました。

咲いた桜を手折るのは、やっちゃいけないことだけど、散った花なら許されるだろうと、今年もせっせと拾って…。

花を拾う

水に放ってみました。

桜を飾る

どこまでもかわいいやつ。
ホントウなら、花の塩漬けなんかも作りたいところですが、まあ、それは夢のまた夢。
自分で桜の木を持ち、消毒しないで育てないとね。

さあ、ここまで堪能したら、今度は八重桜を待つばかり。
ぼってりしたあれも可愛いよねぇ。

◆今日は、2016年4月10日/旧暦3月4日/弥生壬戌の日
◆日の出5時15分 日の入18時10分/月の出7時22分 月の入21時21分