ああ今日から5月かぁ。おっ!八十八夜かぁ!…と朝イチでめくった暦で少し驚く。…つまりもう春過ぎて初夏なのよねぇ。/5/1=旧3/25・癸未

今日は、立春から数えて八十八日目、「八十八夜」です。

「八十八夜」は、「立夏」先立ち、に春から夏に移る節目の日のひとつ。
暦日としては、「雑節」のひとつで、「節分」「土用」「彼岸」「入梅」「半夏生」「社日」「二百十日」「二百二十日」などの仲間です。

ちなみに「雑節」は、中国製の「二十四節気」&「七十二候」ではとらえきれない、より細やかな季節の移り変りを示すために作られた日本製の暦日。
だからどうか、けっこう日本のリアルな森羅万象に一致している気がします。

たとえば、暑さ寒さの境目である「彼岸」や梅雨入りの目安「入梅」とか、意外とぴったり当ててきますよね。

八十八夜といえば、お茶畑の様子はどうだろう?

やっぱ、「八十八夜」と聞いてすぐ頭にのぼるのは「夏も近づく八十八夜~♪♪」のひとふし。

となれば、東京に住んでいても観察可能な皇居の庭(東御苑)の茶畑が気になります。
で、一昨日の「昭和の日」に出向いて観察した光景。

おおっ!若葉が出てる?
茶畑が、深いグリーンと明るい緑のストライプになってますね。

茶畑

茶葉が元気に育ってました。

新芽

きょうもそう変わらずこんな感じで存在していることでしょう。

となれば、お茶の産地では、そろそろ茶摘み最盛!…なのかな?

ここで、お茶の新芽を見てから、ほどなくして、東京でもちゃんと新茶が出回って、ああ、世界はつながってるなぁ。
と思ってみたりするんです。

そういえば、日本タンポポをやっと見つけましたっ!

まずは、茶畑からほど近い、桜の樹がかたまってるあたりに、シロバナタンポポの一株が咲いています。

シロバナタンポポ

そして、こちらも日本タンポポ。

日本タンポポ
総苞片(=花のすぐ真下の花びらをギュッと束ねているように見えるところ)が、まっすぐなのが日本タンポポですが、それそのとおりでしょ!

そして、その総苞片がまっすぐな日本タンポポの、ここは、群生エリアだったか?
…と今ごろ。

というのも、一週間前に訪ねたときのこのあたり。
タンポポ群生
タンポポが、大量に咲いていたんですが、いつもやってる「花をめくって総苞片観察」=日本タンポポ探しをなぜか、あの時やらなかったと思ったから。
そうゆうときに限って、そこに大量に存在してたりするんだなぁ。

で、一昨日は、かなり背高に伸びて、咲いてる花もうちらほらと残り少なく。

日本タンポポ
しかし、花が終わったあとの総苞片がまっすぐなのに気づき、あららここは日本タンポポの群生エリア!と気が付いた次第です。

ちなみに、場所は、天守閣の石垣ふもと南側あたり、モッコクやら寒椿、金柑なんかが植わっている場所です。

一方、西洋タンポポの総苞片は、ゆるくカーブして外にめくれている。
こちらが、あたりに一般的に繁殖しているタンポポです。
花をちょぃとめくってみれば、その違いはすぐ分かりますので、どうぞ機会があったらやってみてください。

ちなみに、すぐさきの竹林横のスペースに群生してたタンポポは、西洋タンポポ。

綿毛

こちらが、一週間前の写真。
日本タンポポが盛りの頃は、ほぼ咲き終えて、綿毛になっておりました。
咲く時期もほぼ1ヶ月違うみたいです。

とにかく日本タンポポの盛り=八十八夜から一週間前と覚えとこう!

茶畑の花は、このままずーっと待つて、秋ごろに。

タンポポも気になるけど、実は、茶の木も葉っぱより、茶の花のほうが気になります。

茶の木は、ツバキ科ツバキ属。
なので、白椿に似た、ちょっと小ぶりの花が咲きますが、茶葉を採る畑で花を咲かせることはないんだとか?
ホント??

しかし、皇居の庭では茶畑にも白い花が咲きます。
茶の花
昨年は、10月上旬ぐらいから晩秋までけっこう長く咲いていました。

ということで、こちらはしばし。
しかし、今年何回目の皇居東御苑だろう、今年はこれからもあしげく通うことになりそうです。

◆今日は、2016年5月1日/旧暦3月25日/弥生癸未の日
◆日の出4時49分 日の入18時28分/月の出1時00分 月の入12時08分