七十二候は「温風至」に突入!となれば、甘酒を常備開始。実は、これ、江戸時代から続く、最強の熱中症対策ですっ!/7/8=旧6/5・辛卯

季節の暦・七十二候は、二十四節気「小暑」とともに「温風至」に入っております(7月7日~11日)。
読みは、そのままストレートに「あつかぜいたる」で、意味もそのまま「あつく乾いた風が吹きはじめる頃」になる。
暦は、ちょっと早めに梅雨明けのことも含んでいるのかな?

しかし、今年は暑くなるのが早すぎて、気分としては「温風」というより「熱風」を使いたい気分。

2016年は、熱帯夜も猛暑日も、すでに7月上旬から!

東京地方は、7月2日が今年初の熱帯夜。
あけて翌日7月3日には、今年初の猛暑日35度を記録しちゃった!
以降、7月5日は涼しかったものの、またも気温は急浮上。

今年は、というかもう未来永劫「熱風至」でいいんじゃあないですかね。
…なんて、うらぶれてる場合じゃなくて、もう早々に熱中症対策を万全にしなければ!

ってことで甘酒常備の日々です。

実は、昨年、エアコンの効いた部屋で熱中症になった体験ありの私。

日差しのあるところで、夢中になってミステリーを読みつつ2時間。
どうやら、この日差しにやられた模様です。

症状としては、エアコン効いてて涼しいってのに、突然大量の汗が止まらなくなるわ。
立ち上がるとめまいがするわ。
さらには、吐き気に頭痛。

「こりゃいかん~っ!」
と思ったその日は、日曜日。
で、たまたま常備してあった甘酒飲んで、事なきを得たのでありました。

甘酒

夏にやられた私を救った、宮城の酒蔵一ノ蔵の季節限定商品「あま酒」。
もちろん、米麹100%のノンアルコールです。

今年もこれはわが御守り代わりに冷蔵庫に常備。(←って思うほど、あの熱中症状態は恐怖でした。)

その後「熱中症」についてネットで調べ、この状態なら様子見でよしと判断。
翌日、かかりつけ医に行って、それでも点滴してもらったのでしたが、ドクターが、甘酒を常備しておいたのがよかったね。
とやはりおっしゃってました!

そもそも「甘酒」は、江戸人たちの夏バテ対策。

甘「酒」とはいうけれど、ノンアルコール。
米と麹で作るのですが、勝手に甘くなってくれるので、砂糖を入れることもありません。

そしてさらに、「甘酒」は栄養剤としての点滴と成分が非常に似ているという説あり。
実際、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、食物繊維、アミノ酸、そして大量のブドウ糖なんかが含まれているんだとかいないとか。

へーっ!ホント!?

ちなみに、時代小説などを読んでると、暑い夏だってのに、<甘酒売りから甘酒を…>というシーンが出てきたりしませんか?
彼らにとっては、甘酒こそが、暑さ対策。
江戸人たちは、経験的に栄養豊富な飲み物であることを知っていたんでしょうねぇ。

ってことで、私も江戸人に倣い、混ぜ物なしの甘酒を探す。

探す場所は、デパ地下とか高級スーパー。
そして案外、駅ナカの全国の特産物コーナーなんかにいいのがあったりするんですよね。

ほおらっ!ありました。

甘酒

左が島根県の大正屋醤油店の「昔ながらのあまざけ」。これは甘酒ペーストで、水で伸ばしていただきます。
右のは新潟県の酒蔵八海醸造(銘酒「八海山」の蔵元ですね)の「あまさけ」。

うーん、もしや、甘酒を追ってゆくと、日本中の銘酒の酒蔵とか発酵製品(味噌とか醤油とか)を作る老舗にたどりつく?
夏中、いろいろ買って飲んでみるのも楽しくなっていたりして…。

さっそく大正屋醤油店の「昔ながらのあまざけ」を飲む!

今日は、炭酸水を注いで飲みます。
このしゅわしゅわってのがいつまでも止まらないのが本物の甘酒であるしるし…と思う。

甘酒とサイダー

っていうか単純に面白がっているだけです。

ちなみに、コンビニとかスーパーでも「甘酒」の扱いは増えたけど、安さ重視は、混ぜ物が豊富。
となると、おいしくても、あまり効き目がないような気がするなぁ~。
多少割高でも、こうゆう身近なところに、本物の「甘酒」おけばいいのにと、思うんですが…難しいのですかね?

◆今日は、2016年7月8日/旧暦6月5日/水無月辛卯の日/月齢3.7日
◆日の出4時32分 日の入19時00分/月の出8時16分 月の入21時31分