季節の暦・七十二候は、二十四節気「処暑」とともに「綿柎開」の日々に(8月23日~27日)。
「綿柎」は「わたのはなしべ」と読みますが、「柎(はなしべ)」は、花ではなくてそれを支えている「萼(がく)」のこと。
ちなみに、多くのモノの本では「綿柎開」の意味は、“綿の実が弾けて「綿花=コットンボール」が登場する頃”と書かれている。
まあ、こんな感じのモノが登場すると…。
ですが…植物図鑑と園芸書などによると若干時期が違って、綿花のころはもう少しあと。
ちなみに、綿はアオイ科の植物なので、花はハイビスカスとかムクゲ、フヨウ、タチアオイなどと同じく形状。
画像検索したらけっこうきれいで少しびっくり!です。⇒綿の花の画像(時々、別のアオイ科の花が混じってしまうのはご愛敬です)
この花が、7月下旬ごろに咲いて、実りの時期はその40~50日後とか。
ってなると、9月~10月が綿花の頃ですが…。
うーん。
江戸時代はもっと早回しで綿花を栽培してたんですかねぇ。
平成の世は、そうやすやすと綿栽培のシーンに出くわすこともないもんでこの暦アイテムが今頃なのは、個人的には違和感満載なんです。
そうそう、綿花自体は、もちろん花でもないし、実でもなく、種でもなくて、種の表皮細胞が細く長く生長したモノの塊。
考えてみると、かなりユニークな植物ですよね。
で、ここまで調べて、考えて、まあ、こんだけ珍しいんだから、多少のずれはいいか(笑)となります。
「処暑」⇒「綿柎開」と続けば、
見上げた空には、綿花みたいな雲が…。
東京暮らしの私にとってはの「綿柎開」のリアリティは、こっちかな。
どんなに残暑が厳しかろうと、空の様子は、もう秋です。
今年も、ダブルトリプルでやってきた台風おかげで、空の雲は繊細な綿みたい。
…っていっても、今年のはまだ真綿をそーっと伸ばしたみたいな感じどまりですけどね。
そもそも台風が矢継ぎ早にやってくるもんだから、晴れている暇がなく、今年は、まだ台風一過の晴れ!みたいな秋空を見上げることはできてません。
なので、一応、昨年の写真もここに。
通常ならば、今頃がちょうど、こんな綿花が空に咲いた(実った?)みたいな雲が観察できるはずなんですよね。
今日は、地蔵盆でもありました!
ここまで書いて、ふと思い出しました。
今日、8月24日は、仏教ワールドでも個人的にいちばん好きなお地蔵さまの行事です。
ああ、忘れるとこだったぁセ~フ!
主に西日本の行事なんで、東京では知らない人のほうがおおいけど、西のほうでは、地蔵盆が近づくと、お地蔵様を丁寧に清め、お召し物なども新調。
お灯明をともしお供えも、少し豪華になったりする…らしい。
そして、子供たちは、町を練り歩いたりして、家々からお菓子がもらえるんだって!
ってことで、コンビニやスーパーには、地域限定、地蔵盆仕様のお菓子が売られていたりする。
うーん、個人的には、その菓子に興味津々ですね。
東では、そんな行事もないもんで、いちばん好きなお地蔵さまの写真をここに。
盂蘭盆会の時にお参りしてきた、寺の位牌堂を守る美しい地蔵菩薩です。
そして、多彩な役割を背負うお地蔵様たちを思い過ごします。
そんなお地蔵さま方のお姿は、過去記事にてご覧ください。
◆今日は、2016年7月24日/旧暦7月22日/文月戊寅の日/月齢21.3日
◆日の出5時07分 日の入18時19分/月の出22時20分 月の入11時09分