七十二候は「菖蒲華」に。惜しいっ!東京あたりは、もう花は終わり。往時を写真で!/旧暦・閏5/3・甲申

七十二候は「菖蒲華(あやめはなさく)」の時期です(6月26日~7月1日)。

「菖蒲」「あやめ」と読ませますが、それが「華」=咲く時期ですと言っているので、意味は「花菖蒲」のコトでしょうか…。

なんかややこしい上に、実は、「ホントか?」とも思う。

というのも、毎年、暦が「菖蒲華」と宣言する時期まで、「文目(あやめ)」はもちろん「花菖蒲」だって咲いてた試しがないんですが…。

東京は、「文目」「杜若」「花菖蒲」も、順を追って愛でられる街だってのに、その最終コース「花菖蒲」も、今年もほぼその盛りは終えてしまっております…です( ;∀;)。

ってことで、在りし日の「花菖蒲」を。

見ごろは、6月初旬~中旬
ホントに惜しいですね。ひとつ早ければ間に合ったかも?

花菖蒲

その頃なら、盛んに咲いて、観客も大勢。

花菖蒲

個人的には、やっぱり、皇居東御苑の二の丸庭園がおススメです。

小石川後楽園も美しく咲いてた。

藤棚と花菖蒲

江戸時代から続く名所だって、葛飾区の「堀切菖蒲園」として残されてますが、ここも、見ごろは終わったみたいです。

ああ、時遅しっ!
来年は、このアイテムだけ七十二候を無視して(←えっ?あり?)早めに書いてしまおうかなぁ~。

おまけ:文目、杜若、花菖蒲の見分け方を!

実はこれらは咲く時期がずれるので、その微妙な差を知らないと混乱のもと。
分類上もみな同類なもので、一緒くたにしていた私などは、長い間、花のころが異常に長いと、思っていました。

まあ、みな美しいので、四の五の言わず鑑賞しつくすというのでもいいのですが、これを知っとけばちょっと「アヤメ科アヤメ属」の事情通。

◆見分け方のその1は、ざっくり咲く時期と場所を整理する。

・「文目(あやめ)」=5月上旬、湿地乾燥地(草地)育ち
・「杜若(かきつばた)」=5月中下旬、乾燥地(草地)湿地育ち
・「花菖蒲」=6月上中旬、湿地(&乾燥地)

(※すみませんっ!生息地、間違えてましたっ!修正! なので、以下の覚え方も直しましたっ!)

水のないところで育つ「文目」が、いちばんのり、次が、湿地で育つ「杜若」、遅いのが「花菖蒲」と覚えるといいですか…。

◆微妙な花の違いを覚える。

・「文目」は、花の付け根に網目模様あり。

文目

・「杜若」は、花の付け根に細い白線

後楽園カキツバタ

・「花菖蒲」は、花弁の付け根が必ず黄色く染まっている。

花菖蒲

つまり、全部、花の付け根を見ればよいということですね。

そして、このアイテムのみは、東京在住なら暦を信じることなかれ、5月下旬~6月上旬を狙って鑑賞してください!来年こそは(^^♪。

◆今日は、2017年6月26日/旧暦・閏5月3日/皐月甲申の日/月齢2.0日
◆日の出4時27分 日の入19時01分/月の出6時38分 月の入20時51分