暑さ寒さも彼岸まで、
となれば、花の様子も彼岸を境に変わってゆく?
って感じてならない今日この頃です。
なかでも、お彼岸の前後に、急に咲きだす彼岸花こと曼珠沙華は筆頭。
さらに感じ入るのは、この花。
「独活(うど)の花」の美しさ。
独活といえば、食材として新芽ころに珍重されて以降、成長しちゃうと「独活の大木」。
つまり「大きくて役に立たない」モノの例えとしてさげすまれてきたけれど。
花がこんなに面白く美しいのは知らなかったなぁ。
で、こちらは、その蕾。
造形も面白いし、花鑑賞の対象としてはかなりのレベルなんじゃあないでしょかね。
この独活の花も、秋彼岸前後が見ごろかと。
東京なら、いつもの皇居東御苑の二の丸庭園で見ることができます。
仙人…と名付けられたら、やっぱ今頃咲くのがバリュー?
「仙人草」も、鈴みたいなつぼみの状態にて暑さを堪え(?)
そろそろ、満開。
この十文字の白い花も面白いけど、あと一か月ぐらいで実る果実が見もの。
ひゅんひゅんと白い毛…みたいなものが伸びてきて、それがこの「仙人草」の名の由来であるみたい。
この花も、皇居東御苑二の丸庭園にひっそりと。
そして、向島百花園にはけっこう大きな顔して咲いています。
暑さと台風に追われて振り回された日々が、
ホッと一息つくあたりがお彼岸の日々。
…のはずですが、また台風来てるんだよなぁ…。
それでも、彼岸となれば、ふと落ち着いてあたりを見回してみる。
なんだか、いつもの場所が、ふつうと違った不思議さで満ちているような…。
それって、こうして密かに咲く。
少しマジカルなカタチを纏った植物たちのせい…もあるんだろうな。
◆今日は、2016年9月20日/旧暦8月20日/葉月乙巳の日/月齢18.7日
◆日の出5時27分 日の入17時41分/月の出20時17分 月の入8時57分