「小菊」は花束ほどいてアロマを楽しみ⇒小鉢、マメ皿、杯などに一輪ずつ⇒花瓶に無造作に活けてボリュームを出す。…と、地味に可愛く、ポテンシャル豊富な花です。

普段この花の可愛さ&懐の深さを忘れているのはどうゆうわけなんだろう

ってのは、今頃、菊の花を活けるたびに、性懲りもせずに思うこと。
そして、そんな、菊の魅力を再発見できるのも、重陽の節句、七十二候「菊花開」、菊まつりと続く秋の決まり事のおかげかも?
と、古い暦と行事に感謝してみたりする。

…っうか、忘れんなよ、私。

一枝の花の量が多いのも
言ってみれば小菊のバリューだと思う。

…って、単に費用対効果を気にしたケチ根性かもしれませんけど。
とにかく、スプレーマムとかポットマムとか、やっぱ菊は小菊のマム系(←勝手に言ってます。)が最高!
と思っている私。

しかも、七十二候「菊花開」の時期の花屋さんは決まって「菊花盛」な感じに多種類の小菊で溢れかえる。
…はずなんですが、今年はそうはいかなかったみたい。

花屋のオーナー曰く

「今年の悪天候続きで、品薄&割高の憂き目にあってるんだよねぇ。」
だって、ああ…。

今年は、ことさらに、じっくり選んだ菊2種類。
まずは、包みを開いて、菊の香を楽しみつつ眺めます。

って、これは、どの花を活ける前にもやってる個人的な儀式(?)です。

特に菊の香りは、しみじみと。
いやじわじわと、ヒトのココロを落ち着かせる作用がある気がするんですが、どうでしょう?

そして、小菊ってやっぱカワイイっ!

菊の花

普段は仏花として、いつも花屋さんの片隅にいるせいなのか、この可愛さを忘れているなぁ。

整理して落とした小さな花や葉っぱも
もちろん小さな器に分けて活けますっ!

水切り&水揚げしつつ、活けるに邪魔になる葉っぱや根元の花は整理しますが、落とした花も葉っぱももちろん極力捨てません。

しかも、手が滑って大きい花まで落としちゃったんですが( ´艸`)。
それも活けます。

菊を飾る

というか、この活け方は、これで、めちゃカワイイ。
骨董市などで安く買った、アンティークのお茶碗も「菊花開」の日々から大活躍。
おちょこなんかも同じ理由で活用可能です。

菊は保水性が高い花なので、マメ皿、杯だってオッケーです。

十三夜のすすきと菊のコラボだっ!

今年は、どっさり買えなかったもので、菊だけだと、ちょっと寂しい。
昨夜のお供えのすすきと季節の花りんどうなどを一緒に飾る。
十三夜の花と菊

ああボリュームがでた。
どんな花とも、似合ってしまうのも、小菊の魅力です。

花屋のオーナー曰くをもうひとつ。

「天候が良くなれば、すぐにたくさん入荷するし、安くなるからね」

天気予報によれば、ここしばしは、穏やかな日々。
楽しみにしてるよっ!

そうして、菊の旬が東京にやってきて、少しずつ北へ。
そして、そういえば、この日を境にするように、北の紅葉がゆっくり、東京に近づいて来るような気もします。

ああ、大好きな穏やかな秋。
しばしゆっくりこの地でくつろいでいてください。

(↑切望!)

◆今日は、2016年10月14日/旧暦9月14日/長月己巳の日/月齢13.1日
◆日の出5時46分 日の入17時07分/月の出16時02分 月の入3時06分