七十二候は「山茶始開(つばきはじめてひらく)」に。意味は、山茶花の咲き始める頃ですが、街では薄い色した山茶花が優勢。/11/8=旧10/9・甲午

季節の暦・七十二候は、「山茶始開」に入りました(11月7日~11日)。

「山茶」=「つばき」と読みますが、意味する花は「山茶花(さざんか)」のことです。

といっても「山茶花」も「椿」も、同じツバキ科ツバキ属の常緑樹

私などは、花が散る頃、根元を観察、「花びらが散ってるかor花ごと落ちてるか」でしか、区別のしようがありませんもん。

そんな似たものの中で、いちばん先に咲くのが「山茶花」なので、まあ、理にかなっているかなぁ…と思う。

そして、「始開」=「はじめてひらく」は、もうおなじみ。

暦は、山茶花の開花のころを目安に秋⇒冬の季節の移り変わりを表現しています。

今年は、遅めの山茶花の開花。
まさに今が、「山茶始開」の時期です。

我がご近所は、山茶花&椿の植栽が多く、民家の庭先にも立派に育ち、あるいは、山茶花の垣根も健在。
それらが咲く様子にはある種のパターンがあって…。

・晩秋→白やピンクの薄いバージョンで、ひっそりと咲き、散り始めて、冬の到来を告げる。
・初冬~年末→ポツポツ咲いたなぁと思ったら、あっという間に紅いかたまり状に咲き、街に暖かさを演出
・冬本番→ポツポツと控えめに咲き、椿に後を譲る

という感じ。
本来ならば、今頃は薄い色のバージョンが散り始め、紅い山茶花がポツポツ咲き始める頃なんですが、リアルにはまだこんな風。

山茶花ピンク

白やピンクの薄いバージョンが盛んに咲いています。

山茶花白

そして紅い山茶花の木は、まだ一輪、二輪。

紅い山茶花

蕾が優勢だったりします。

山茶花のつぼみ

ああ、でももうドバッと咲きそうかな?

毎年、いちばんに冬告げをしてくれる坂の上の山茶花。

このピンクの山茶花は、駅に向かう途中のお邸の庭に咲く。
ちょうど見上げるカタチで坂を上り、晩秋に発見すると、「ああ、もう冬なんだなぁ」と個人的には覚悟を決めたり。(←暑いのも寒いのも嫌い)

今年も10月下旬ごろから咲いてるこの花も、まだ元気に咲いている。

坂の上の山茶花

ふーむ。
冬、来ないのかな?(←希望的観測)

いやいや、秋が短かったせいだろね。

なんて、ぼんやり油断してると、あっという間に山茶花は咲き誇り、あっという間に本格的冬到来なんだろなぁ…。
まだ夏物の始末が終わってないのに…。

◆今日は、2016年11月8日/旧暦10月9日/神無月甲午の日/月齢8.4日/上弦の月
◆日の出6時10分 日の入16時39分/月の出12時38分 月の入23時44分