12月3日は、永井荷風の誕生日。
となれば、やはり、荷風の著作を1冊もって、超個人的、東・東京観光の日です。
…と張り切りたいのですが、ちょっと今日は西・東京にて所用。
いつもの『墨東綺譚』持っての向島散策はちょっと難しいなぁ…。
ふーむ。
今年は、『日和下駄』にて、妄想東京観光
ある日、『日和下駄』『墨東綺譚』も入っているいるからと、ちくま日本文学バージョンを一冊購入。
なのに、そのあと『墨東綺譚』もけっきょく新調いたしました。
理由は装幀。
美しいです。
といいつつ、古いほうも捨てられず…。(←ただいま、本の大処分中なのになぁ)
『日和下駄』は…
東京の裏通りのあれこれを、荷風がぶらつき見て書いた。
ちょっとひねりの利いた描き方が面白い。
場所は、13・4歳の時に住んだ麹町永田町⇒神田錦町の学校に通うルートから始まって、西も東も縦横無尽。
地名というより、坂、裏町にひっそりとある祠、樹木…などなど、ふらつかなければ見えてこない部分ごとに描かれた短文集。
そんな構成も読みやすく。物語である『墨東綺譚』とはまた違った魅力を放つ一冊。
さっそくバッグに入れつつ、今日は、西東京のどこかのカフェにて休憩しつつ、妄想しつつ、これを読み進むのだろうな。
そして、けっきょく、その痕跡探しにわざわざそこまで行ってみたくなるだろうな。
…と思っている。
さっそく、楽しいです。
図書館で借りた一冊にて、荷風を復習?
我がご近所の図書館は、その月生まれた作家の本が特集されてて借り出ししやすいのが好きなところ。
ってことで、この一冊も借り出してしまった。
高校生の時に図書館で『墨東綺譚』出会ってから、けっこう長い付き合いですが、そういや荷風さんのこと詳しく知らなかったかも。
…ってことで、ちょっと勉強のつもり。
今日の荷風誕生日をきっかけに、師走の日々は、しばし荷風週間になりそうです。
荷風のおじさまっ!
お誕生日おめでとうございます。
ところで、あの世のほうはいかがでしょうか?
そちらにも、下駄をつっかけ、からころ気ままに散策する場所はありますか?
いやいや、もうすでにこの現世に生まれ変わって、どこかで会っていたりするかもな?
荷風作品のチカラは、現代の私にそんな風に妄想させたりもするんだなぁ。
◆今日は、2016年12月3日/旧暦11月5日/霜月己未の日/月齢3.6日
◆日の出6時34分 日の入16時28分/月の出9時13分 月の入19時42分