今日は、涅槃会。トーハク行って涅槃図を見てお釈迦様の入滅を偲びます。/2/15=旧1/19・癸酉

2月15日は、お釈迦様の入滅を偲ぶ「涅槃会」です。

ホントは旧暦の…なんですが、東京の仏教寺院では、新暦の今日、本堂に「涅槃図」を掲げ「涅槃会」法要を行う寺院も数多いみたい。

例えば、芝の増上寺の涅槃会にお参りに行って、とっておきの涅槃図も拝ませていただこうかなぁ…と思ったりする。

そう思うのだけれど…。

向かう先は、上野の東京博物館。

節分が過ぎると、トーハクにも涅槃図の展示が登場。
日にちに余裕もあるもんで、涅槃会を思い、それを見に行く。

今年は、鎌倉時代の一幅ですが、撮影禁止(←トーハクの場合は、特に掲示がないものは撮影可能。フラッシュ禁止。)で、ここに掲載することができず。
…ですが、保存状態がよくて、紅い衣を纏って横たわるお釈迦様の穏やかなお顔も、見送る人、動物たちの悲しむ表情もよくよく鑑賞可能で、おススメ。

本館2階の仏教美術のコーナーに展示されていますし、常設展は空いてるので今日もちょっといってみようかなぁ…と。

我が家にも涅槃図を飾って
お釈迦様を偲んでみます。

実は、私は、トーハク所蔵の平安時代のそれが好きで、毎年、今年こそはと楽しみにしているのですが、今年も展示なしでして…。
うーむ、しかたないので、絵葉書コーナーで買った一枚を飾って眺めてよしとすることに。

この涅槃図が好きなのは、お釈迦様の安らかな姿。

涅槃図

いや、清らかといったほうがいいだろか。

しかし、なぜ…。

お釈迦様の逝った日も生まれた日(4月8日の灌仏会)も、なんでこんなに穏やかで美しいんだろう。

あとで、お釈迦様のことを伝えた弟子たちの思いがそこに凝縮しているような。
そして、お釈迦様が実在していたひとだったとして、そのひととなりをそこに投影しているような。

…なんて、思いつつ。
絵葉書一枚飾って、なんだかものすごく安心した気持ちにもなる早春の一日。

これって、歴史的なアプローチに近いんだけれど、私なりの信仰のカタチでもあるのかな?
涅槃会に灌仏会、2つの行事があるから、お釈迦さまの事が気になって、仏教の事をちゃんと知りたいと深く思う。
…というのは確かです。

ってことで、最後におまけ。

こちらは、灌仏会にまつわるストーリーを表現。

摩耶夫人からお釈迦様が

ルンビニの花園(現在のネパールあたり)にて、母親である麻耶夫人のわきの下から生まれ出るシッダールタ王子(お釈迦様)…を表現したもの。
こちらは、トーハク法隆寺宝物館の1階の奥にひっそりと展示されています。

涅槃図を見たらぜひこちらにも。

◆今日は、2017年2月15日/旧暦1月19日/睦月癸酉の日/月齢18.1日
◆日の出6時28分 日の入17時23分/月の出21時36分 月の入8時49分