禅宗の高僧・隠元さんは、
大陸からいんげん豆を伝えた人で…。
当初は、精進料理の食材として日本の地に持ち込まれたものであったのが、荒れ地でもすくすく育つ丈夫な種。
それゆえ、当時、たびたび飢饉に襲われ、飢えた日本人を救う食材でもあったのです。
そんな感謝と敬意をこめて、この豆には高僧の名そのままに「いんげん」と名が付いた。
そして、今日、4月3日がいんげん豆の日なのは、その隠元さんのご命日(ご命日は、寛文13年4月3日)を偲ぶという意味もある。
そうと知ってからこっち、4月3日は、心静かにいんげん豆を煮る日に。
以降、豆を煮るのは、日常のことにもなってゆき。
おかげで、豆は私の日常食。
それでも、今日は、ちょっと新たな気持ちで、少しだけ丁寧にいんげん豆を煮ます。
今年は、虎豆。
一晩水に浸します。
…実は、いんげん豆って、種類がいろいろ。
金時豆、うずら豆、虎豆、毛亡豆、大福豆…を含め、日本で入手できるいんげん豆って100種類とも200種類ぐらいとも。
つまり、江戸の当時、隠元さんが持ってきた豆が、いったいどれなのかも特定不可能だという話。
ふーむ、ふむ。
面白いなぁ。
ってことで、ますます、いんげん豆に興味津々になったわけなのでした。
朝一番で、火を入れて、あとは弱火でコトコトと煮る。
この間にそうじ、洗濯、休憩、そしてひと仕事。
その合間に灰汁をとる。
さて、煮えたかなぁ…。
少し崩れた豆が出てきたら煮あがりのサイン…と思っている。
ちなみに、このぐらいだと、少し硬め。
まずは、シンプルに塩をかけていただきます。
うん、今年もいい感じに煮えました。
乾物の状態で150gぐらい煮たので、ここ数日いろいろ料理に使う。
そのメニューを考えるのもいと楽し。
◆今日は、2017年4月3日/旧暦3月7日/弥生庚申の日/月齢6.0日
◆日の出5時25分 日の入18時04分/月の出10時17分 月の入–:–