今日は、二十四節気の「穀雨（こくう）」です。
「穀」はもちろん「穀物」のコト。
そこに「雨」とくれば、「穀物が育つため、大地に恵みの雨が降り注ぐ」ぐらいの意味かなぁ。
さて、江戸の暦の参考書『暦便覧』は何と言っているかな？
曰く「春雨降りて百穀を生化すればなり」…と。
やはりそれそのとおり。
百穀＝たくさんの穀物が、春の恵みの雨をうけて、芽生え育ってくると言っています。
二十四節気は、もともと農事暦。
昔の人々は、今日は「穀雨」と聞いて、種まきや苗付けに向けて、田畑の準備に精を出したんでしょうね。
「百穀春雨」の時期だというのに、
今年は「菜種春雨」まで楽しんで…。
実際、「穀雨」を過ぎると、雨の日が多くなる記憶。
今年の春は、「穀雨」といわず、早いうちから雨降り多かったけどねぇ。
ただし、「穀雨」ののちの雨は、荒々しいそれではなくて、弱くしとしと降って、長引かない…というような。
まるで、樹々草々の成長を見守り助けようとするかのような雨…な気が。
そんな今頃の雨は、「百穀春雨（ひゃっこくはるさめ）」という特別な名前を持っているのだそうです。
傘をさして街ゆく人も、コートなしの軽装で、雨降りなのに軽やかな感じ。
そして…
今年は、桜とおなじく菜の花の時期も長かったので、ぎりぎり「菜種梅雨（なたねづゆ）」も楽しんじゃいました。
…って、ただただ、菜の花の時期に雨が降るってだけですが…。
「菜種梅雨」なんてコトバがあるせいで、花がうなだれていたって…。
なんか一興。
翌朝は、雨の恵みを受けて、まだまだ楽し気に咲いてました。
こちらも、そろそろ、花というより種の時期ですね。
一重桜も今は新緑の美しい「葉桜」の時期です。
◆今日は、2017年4月20日／旧暦3月24日／弥生丁丑の日／月齢23.0日
◆日の出5時04分 日の入18時17分／月の出0時16分 月の入10時42分