6月27日は、小泉八雲こと英国人ラフカディオ・ハーンの誕生日。
いつものように、その作家の著作を終日、持ち歩いて…読書が、好きな作家の誕生日祝いがわり。
…まあ、個人的な読書遊びとでもいいましょうか。
ただし、好きな作家が多すぎて収集がつかなくなるんで、思春期から読んでる方で、もう逝ってしまった方限定。
今日は、異国人のまなざしが捉えた日本。
それを、ラフカディオ・ハーンに教えてもらう。
実は子供のころから、どちらかと言えば、興味は日本国内に向いていて、外国文学も英語もあまり得意じゃない10代。
だから、もちろん、小泉八雲=ラフカディオ・ハーンとは露知らず。
図書館で借りた、小泉八雲の『怪談』は、日本人の著作として読んだのが最初。
超定番の「耳なし芳一」「雪女」「狢」…などなど読んで、ひとりで寝られなくなった思い出…あり(笑)。
昔の日本人は、怖い話を書くものだ…と、よもやこの物語を書いた人が、海を越え、遠い西欧からやってきたなど思いもしない。
今日はその『怪談』のなかからひとつみつ再読。
…というのもいいけど、ここ数年は、少し大人になって触れた英国人ラフカディオ・ハーンの日本へのまなざしを。
『新編 日本の面影』 と『新編 日本の面影 (2)』 (角川ソフィア文庫)から拾い読み。
異国人が見て感じた、日本を教えてもらうのである。
ラフカディオ・ハーンも小泉八雲になってからも、
描いた物は、日本を知らない異国へ向けた「日本」。
彼が描いた日本は、日本にやってきたばかりの英国人が見て知った、まだ江戸の風習残る明治の暮らしや風習。
まずは、目次を眺め…。
過去に読んだ記憶を頭の片隅から取り出しつつも、今、いちばん気分な一章を選び読む。
それを終日、ちょっとしたスキマ時間に繰り返すのである。
すべての話は、当時、日本を知らない、英国人に向けて書いたもの。
その距離感が心地いい。
当時の日本人の当たり前も、現代人には、ある意味、異国の話なんだなぁ…と、あるとき、この本を読んで気が付いた。
つまり、ハーンは、小泉八雲は、明治に生きる日本人と、平成の日本人との距離を、悠々と飛び越えつないでくれるのである。
ふーむ、今年もワクワクするなぁ~(^^♪。
小泉八雲さま。167回目の誕生日おめでとうございます。
今年も、日本の良さを、教えていただきありがとう。
そして、もっと貴重な教えは、異国の暮らしや文化を知る面白さ。
それは、人の寛容性と可能性を広げてくれる。
おかげさまで、近頃は、苦手だった異国の文学も、あなたの国のコトバも、けっこう楽しく読んでおります。
重ね重ねてありがとうございます。
◆今日は、2017年6月27日/旧暦・閏5月4日/皐月乙酉の日/月齢3.0日
◆日の出4時27分 日の入19時01分/月の出7時44分 月の入21時37分