「秋の七草」王道に戻して、「葛の花」!…草っていうには堂々しすぎに育ち放題な葉っぱの中、咲いています。/旧暦7/24・甲辰

この花が咲いたら、いよいよ、秋も本格的です「葛の花」。

都心では、雑草扱いなんだろうか…だろうね。
整備された道路に河川に…となれば、その姿はとんと見えずですが、少し外して郊外などへ出向けば、咲いているはずです。

これも、奈良時代からずっと続く「秋の七草」山上憶良バージョンのひとつ「葛の花」

葛の花

ちゃんと眺めれば白・紫・赤紫のバランスが美しいし、寄れば微かに香る。
雅なたたずまいも感じる花です。

あたりに葛が育たない都心住まいの私にも、最強の葛の観察スポットがあって、それはここ。

葛棚

向島百花園の葛棚。
生い茂る葉っぱの間をそっと覗けば、今なら、たくさん花が咲いています。

田舎で育って、葛があたり一面はびこるさまを眺めて育った身としては、最初、この葛棚を見た日に「まあ、なんと酔狂な!」とカンドー。
江戸の粋人のDNAをここに感じたモノでした。

あたりに蔓延る邪魔な草…とか思っちゃう人にはこの芸当は無理ですもの。
…ってか、こうなると樹かよ?
としか思えない葛ですが、冬場はちゃんと枯れてなくなる。

都心から郊外へ行けば、葛は伸び放題、たぶん咲き放題?

さて、私が、視界の端で眺めて育った葛といえば、大概はこう。

葛

空き地や川べり、線路の際など、ヒトの手が入りにくい場所にはいつの間にやら蔓が伸びて…あたりを支配する勢いで育つ。

こんな場所なら、花もさらに生き生き。

葛の花

もう伸び放題、咲き放題です。

根っこは、葛粉や漢方薬の材料だし、蔓は籠や布にもなるらしい。
ホントは、こうして打ち捨ててる場合でもないんじゃあないかなぁ…と、思ったり。

◆今日は、2017年9月14日/旧暦7月24日/文月甲辰の日/月齢23.4日
◆日の出5時23分 日の入17時50分/月の出23時51分 月の入13時19分