江戸人に倣えば、今日は「事八日」という季節の節目。平成の世でも、お事汁&無邪気に笊を飾ってみた。/旧暦10/21・己巳

「事八日」は、江戸人にとっては、新年迎えの準備スタートの日

これから、師走の怒涛のような歳迎えの準備に供えて、今日の日があった?
…ってことかな?

それは、当時、行われていたあれこれをちょっと真似して感じたイメージ。

早起きしたら、高い場所に笊などを飾る。

モノの本などを見れば、室外の高いとこ、空に向かって笊を掲げるが正しいみたいなんですが…。
例えば、絵本江戸風俗往来(菊池貴一郎 東洋文庫)の記述。の挿絵。

笊を掲げる

甍の波上に、ぽつぽつと並んでますね、竹竿の先に笊が付いたやつ…。

しかし、ここは平成の東京だし。
私は、鴨居(もどき)に、各種縁起物と並べて飾る。

笊を飾る

さてさて、これで、妖怪たちはやってこない。
…っていっても、笊を怖がるのは、網目を大量の「眼」と勘違いして怖がる一つ目の物の怪だけみたいですが、こんな時期にはほかの妖怪はこないのかな?

いや、昭和の日々、1941年の今日

妖怪みたいなものがやってきたのかもなぁ…と、頭をかすめる。
しかも、あれは、かなり厄介な妖怪だった。

あの日も、みんなで、笊でも掲げていればよかったかもなぁ…とか。

だから、毎年私は、こんな無邪気なコトを真似るのかしら…とか。

里芋、牛蒡、大根、人参。
さらに、焼き豆腐、蒟蒻、赤豆…ぜんぶオッケー!

これもモノの本(上の『絵本江戸風俗往来 』などにも記述在り)で、知ったお事汁の材料。

お事汁の材料

今風に言うと、具だくさんのお味噌汁…だろうか?

行事食なんで、御馳走感を出すために、里芋、大根、人参は大き目に切り。

お事汁の材料

思いついて牛蒡はささがき(←だしを期待)、こんにゃくは、飾り仕様。
人参も花形に抜いてみた。
大根葉は、最後に細かく切って彩に使う。

出汁なしでも美味しいもんで、このまま煮て、煮立ったら豆腐&豆(もう茹でてある缶詰なんで)を投入。
頃合いを見て味噌入れて…。

お事汁

さあさ、今年もおいしい「お事汁」。
いただけば、お事汁の滋味滋養がしみる~😊。
そのうえ、カラダがほてるほどに暖かくなるんですっ!

江戸人としたら、多忙な師走を邪魔する妖怪を遠ざけて、カラダには滋味滋養を補給供給。
こうして、様々な歳迎えの準備に邁進したんでしょうか?

ってことで、私もそこにあやかり、ラストスパート。
2017年を有終の美で飾るのです。

◆今日は、2017年12月8日/旧暦10月21日/神無月己巳の日/月齢19.6日
◆日の出6時38分 日の入16時28分/月の出21時37分 月の入10時37分