七十二候は「欸冬華(ふきのはなさく)」の時期です (1月20日~24日)。
一昨日の「大寒」で厳しい寒さを表現しつつも、地中はずいぶん温まってるんだよね。
そこに連なる七十二候のほうは「欸冬」=蕗が、「華」=花咲くと言ってますもん。
しかも、「咲く」を表現するのに「開」でなく「華」を使うあたり。
一面に降り積もった雪を踏み分けていったら…。
「あっ!蕗の薹だっ!」
そんな、喜びと驚きがないまぜになったような感じをイメージしますね。
暦が「欸冬華」と言ったら、いよいよ皇居の庭観察!
って、七十二候は「芹乃栄」のころに小川のせせらぎに育つ「芹」を見に皇居東御苑へ。
…とか言ってて、やっぱ行っていない(-_-;)。
蕗の薹も、今日あたりはどうかなぁ…まだかなぁ。
と思いつつも、やっと重い腰が上がりそう。
というのも、
早めに「蕗の薹」を観察できるスポットを昨年みつけちゃったから(^.^)。
小さな葉っぱのまま冬越えした蕗の葉の場所をじーっと探せば…。
ほらっ!
と発見したときは、ことのほか嬉しい。
(あっ!今日は皇居東御苑はお休みだったっ!じゃあ明日以降か…)
「立春」すぎれば、蕗の薹は各所で出会える。
そうなんですよねぇ。暦が春の兆しを告げれば、蕗の薹だって探しやすい。
この時期を過ぎるとあっという間に育ちすぎになっちゃうけどねぇ。
かつては、我がご近所に蕗の薹が出る秘密のスポットがあったんですが、そこも整地さてて、今はこじゃれたアパートが建つ。
もう、東京で確実に蕗の薹と出会うなら、皇居の庭頼みというのは少し寂しいところです。
ちなみに…。
皇居東御苑の蕗の薹観察スポットは、大きく3つ。
1.本丸跡の「桜の島」と呼ばれるあたり。
品種によっては3月に入ると桜が早々に咲きだす場所。桜の根元に蕗の葉っぱが出ている場所があってそこを注意深く探す。
2.本丸跡の「野草の島」と呼ばれるあたり。
その奥には富士見櫓があります。このエリアは、とにかく大量に蕗が育つ場所です。
3.本丸跡から平川門に抜ける「梅林坂」のあたり
いまごろでも、梅の木の根元に広く蕗の葉が広がっていますので、蕗の薹も大量。
…で、このうちのひとつがいっとう早く蕗の薹が育つ場所。
さあ、どこかな?
もしも出かけるなら、探してみてっ!
いまごろ行っても、ほぼ、顔を出していない蕗の薹。
その中で、発見時には、ちょっとカンドー。
まさに「華」と使いたくなる気分ですよ。
◆今日は、2018年1月22日/旧暦12月6日/師走甲寅/月齢5.0日
◆日の出6時48分 日の入16時58分/月の出9時45分 月の入21時44分