「穀雨」の日々に、谷中の天王寺にある沙羅双樹が開花。思いこがれ、やっと花に出逢いましたっ😊。/旧暦3/7・甲申

もうひとつの沙羅双樹。白雲木 (はくうんぼく)の開花をやっと見ましたっ!!

谷中の天王寺の「沙羅双樹」の樹は、「白雲木」。
傍らには、石に刻んで「娑羅双樹(沙羅双樹)」とありますが、これは「白雲木」だろうな。

天王寺の沙羅双樹

と検討をつけつつ、それでも花の頃を楽しみにしておりました。

が、どうも毎年花を逃す。
なんでかなぁ。

お釈迦様の入滅の日に植えられていたのが沙羅双樹

「沙羅の木」が2本ずつで「双樹」。

…正確にはそうゆうことだそうで、実際、釈迦入滅を描いた涅槃図には、横たわる身体を囲むように四方に2本ずつ。
8本の木が絵が画れるのが一般的。

そして、その花が、入滅と同時に、花を咲かせて、すぐ散って、お釈迦様の身体を覆ったとか。
あるいは、咲いていた薄黄色の花が一斉に白くなったとか。
…とにかく不思議な現象が巻き起こったと伝えられています。(←不勉強なもんで、なんかいろんなところで聞いた記憶が混ざってます。)

だから、仏教寺院にとってはお釈迦様関連の由緒ある樹木。

ところが、ホンモノは熱帯植物で、東京あたりなら、たとえば新宿御苑の温室とかでしか見られません。
というか育ちません。

そこで、その代わりに「白雲木」。

私は、こういう他のもので見立てるという考え方が好き。
だから、この花も、沙羅双樹と思って眺めてみたい。

おおむね、法事とお彼岸&お盆の時しか思い出さない、なんちゃって仏教徒の私。
…ではありますが、「涅槃図」の美しさを知れば、その関連のモノはちょっと大事。

で、今年は、つぼみ膨らむころから、何度か通い、花の頃を注意深く待った。

これが、灌仏会のお参りの時。

天王寺沙羅双樹のつぼみ

まだつぼみでした。

そして、こちらは、境内のウコン桜を観察に寄ったその一週間後。

天王寺の沙羅双樹

つぼみは白く膨らみましたが、まだちょっと。

そして、昨日!

ああ、今年は会えたねぇ~♬。

天王寺の沙羅双樹

美しい花です。

天王寺の沙羅双樹

今年は、どの植物も急ぎ足。
ってことは、この花は、毎年、ゴールデンウィーク帰省の日々に開花していたんだろか?
だから出会えなかったのかなぁ。

とすれは、今年は、これからいいことありそうな。
ありがとう沙羅双樹さんと手を併せてみたりした。

ちなみに、沙羅双樹の花はもうひとつ。

日本の仏教寺院では、6月ごろに咲く白い「夏椿」を「沙羅双樹」としているところのあるみたい。
ふーむ、あの花も、清浄さを纏い、たしかに相応しいかもしれない。

お釈迦様っ!
わが国には、あなたを偲ぶ「沙羅双樹」が二種類もあって、春に咲き、また初夏に咲き、見上げて愛でて、ああ、お釈迦様を見送った花だと思って過ごしたりしています。

そんな花が咲きました。

◆今日は、2018年4月22日/旧暦3月7日/弥生甲申の日/月齢6.0日
◆日の出5時00分 日の入18時20分/月の出10時10分 月の入–:–