今日は、旧暦亥月の初亥の日。となれば、今宵のための「亥の子餅」を買いに街へ。/旧暦10/8・辛亥

11月の半ばではありますが、旧暦になおすと、
今日は亥月(10月)の辛亥の日で「初亥の日」です。

ってことは、今年も「亥の子餅」をつつがなくいただいて、「無病息災」のご利益をいただこうかと思う次第。

といっても今年はまだ用意がありません。

というのも、亥の子餅をいただくのにはルールが少々。

亥の月亥の日亥の刻にお餅を食べなければなりません。

亥の刻って何時?

これって江戸時代の時の刻み方なんで、現代人にはちょい難しい。
結論から言うと、今日の亥の刻は、21時09分。

一方、亥の子餅は、ほぼほぼ賞味期限本日中の高級和菓子。
今日買って、亥の刻を待つというのがやはり正しいことかなと思った次第。

ちなみに、亥の刻の計算は以下のようになりますが…やや面倒なんで読み飛ばして可。


昨日の「日の入」は16時35分、そして今日の「日の出」は、6時16分。
⇒江戸人的な夜間は13時間41分(昨日の日の入16時35分~今日の日の出6時16分)
⇒その六等分=約2時間17分が一刻。
⇒日没の時間は、酉の刻。
⇒干支は、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の順番。
⇒酉の刻16時35分+2時間17分⇒戌の刻18時52分+2時間17分⇒亥の刻21時09分。


どうせなら毎年違う亥の子餅を。

…と、変なルールを自分に課したのも、この日亥の子餅をいただくのをやや複雑にもしていたり😓。

ちなみに、以下が、今までいただいてきた亥の子餅。
それを、一挙公開して、本日は、お茶を濁そうという魂胆です。
ふふふっ( *´艸`)。

いちばん最初の亥の子餅は本駒込の「栄泉堂岡埜」のもの。

亥の子餅

翌年が巣鴨の老舗菓子「福島家」の上生菓子。

福島家 亥の子餅

3年目は、巣鴨地蔵通り商店街の老舗「榮太樓」の「亥の子餅」。
亥の子餅

鶯餅にしか見えませんでしたが、「材料は同じなのよ。でね、炉開きの日を過ぎたら、うぐいす餅という名前になるの」とのお店の方の弁を信じてこれをいただきました。(←真偽不明)

じゃあ、最悪、どこかで鶯餅買ってきて亥の子餅だと思っていただけばいいんだ…とか独り言ちながら。

4年目は、福岡の老舗「鈴懸(すずかけ)」の亥の子餅。

亥の子餅
5年目が、ちょうど鎌倉方面に行く用事があって「湘南菓庵 三鈴」で買い求めた亥の子餅。

亥の子餅

亥の子餅は、イノシシの子(=うり坊)のカタチに見立るのが共通。
それ以外は、和菓子店によっていろいろな意匠&材料を使い、この点が毎年違うものをとこだわっちゃう理由です。
面白いですね。

そして今年はどこのにしようか。
実はもう決めてあるんですが、予約するのを忘れたんで買えるか否かはちょっと不明。
首尾よく、亥の月亥の日亥の刻の亥の子餅が叶いますよう、実はちょっと祈るここちなのであります。

◆今日は、2018年11月15日/旧暦10月8日/神無月辛亥の日/月齢7.8日
◆日の出6時16分 日の入16時35分/月の出12時19分 月の入22時57分