12月8日と2月8日は、
江戸人の節目「事八日」だったってことで…。
なにかと江戸時代の暮らしが気になる私としても、毎年、それを真似る。
ちなみに、「事八日」のどちらかを「事始め」「事納め」とまた細かく決めたりもするようで…。
・新年迎えをメインとすれば、12月8日=「事始め」、2月8日=「事納め」
・農事の行事ととらえれば、2月8日=「事始め」、12月8日=「事納め」
…とざっくりこんな風みたい。
で、江戸東京であるならば、今日は、年越しの準備スタートの日だろうなという理解。
笊を掲げて、妖怪対策。
事八日と言えば、江戸の空、甍の波上に、ぽつぽつと笊が並んだ…らしい。
正確には、長い竹竿の先に笊を括り付けて、空に向かって掲げたらしいですが、なんか想像すると面白い光景。
一方、現代の東京には甍の波もなく、狭苦しい空しかなく…なので。
鴨居もどきに、我が家の笊を。
ちなみに、これは妖怪対策。
この日は、一つ目の物の怪がやってきて、笊の網目=たくさんの「眼」と勘違いして怖がってくれるんだって。
私は、笊を掲げつつ、1941年の今日やってきた、魔物を思い。
なんだかわかりますよね。
太平洋戦争がはじまる、大きなきっかけの一つとなったあれです。
あれは、日本人のココロを乱し、しまいには平穏な生活までも奪っていった厄介な魔物。
そいつらが二度と戻ってこないようにと願う…ってのが密かな習慣にもなっています。
笊を掲げたら、お事汁を。
材料は、『絵本江戸風俗往来 』など、当時の風俗をまとめた本を参考に、あとは適当(⇒詳しくは昨年の記事を)
さあて、今年のお事汁。
ザックリ言うと、芋、牛蒡、大根、人参、焼き豆腐、蒟蒻、赤豆を具にした味噌汁です。
栄養満点、滋養強壮にばっちり。
江戸人たちは、「事八日」にこんなご馳走汁をいただき、きたる怒涛の歳迎えの準備の日々に突入していったのでありました。
真似して私も2018年のラストスパートを!
◆今日は、2018年12月8日/旧暦11月2日/霜月甲戌の日/月齢0.8日
◆日の出6時38分 日の入16時28分/月の出7時07分 月の入17時19分