5月29日は、百鬼園先生こと、内田百閒の誕生日。
好きな作家の誕生日には、著作を一冊読んで誕生日祝い。
ただし、好きな作家は大勢いるので、思春期から読んでてもうあちらへ逝った方限定。
…ってことで、今日はどの本?
と書棚に向かい、3冊ほど候補を絞った。
つまり、「阿房」か「猫」か「御馳走」か…って、ふふふっ(*‘∀‘)。
やっぱ、ヒトにすすめるなら「阿房」だよねぇ。
ならば、今年は自分にすすめてみようか。
とまずは『阿房列車』シリーズの第一巻を吟味。
「何の用事もなくただ汽車に乗るために出かける」を旨とする「阿房列車」の旅は、1950年(昭和25年)から始まって第三阿房列車までシリーズはつづく。
うーん、これを読み始めると、面白すぎて、一巻では終わらないんだった。
となると寝不足必至。
…やっぱ、今日は辞めておく?
それでは、「猫」か「御馳走」か。
…ふふっ、「猫」は、漱石の「吾輩は猫である」のトリビュート的続編『贋作 吾輩は猫である』。
わざわざ「贋作」とタイトルに付けちゃってるところが内田百閒センセイらしいねぇ。
そして、個人的には、実は、本家より、私はこの贋作のほうが好きです。
そして「御馳走」こと『御馳走帖』。
『御馳走帖』なんてタイトルつけながらも、実は食べものの話はそんなにたくさん出てこない。
「うまいから、うまいのではなく、うまい、まづいは別としてうまいのである。」とか言っちゃって百閒らしさ全開。
時々、ぶぶっと噴き出すシーンもあって、抱腹絶倒ぶりは阿房シリーズと同じ。
…うーん。どうしよ。
なんか選びきれない感じだなぁ。
三冊もちあるいて、気まぐれに読むか…と。
ぜんぶ薄目の文庫だしね。
ただし、いずれも、電車の中とかカフェとかで読書は要注意。
百間センセのこれらのお話。
全部、笑いの地雷が埋め込まれているんだもんなぁ。
そして、何回読んでもひっかかる私です。
ってことで内田百間センセイ。お誕生日おめでとうございます。
今年で130回目の誕生日ですよぉ~(*‘∀‘)。
◆今日は、2019年5月29日/旧暦4月25日/卯月丙寅の日/月齢24.2日
◆日の出4時28分 日の入18時49分/月の出1時37分 月の入13時33分