1945年の今日は「東京大空襲の日」。そして1990年から「東京都平和の日」。春の花見上げながら、ホントに平和に向かってる?と考えあぐねる日でもある。/旧暦2/16・壬子

東京大空襲の日から75年目が近づく東京の空。

見上げると、早咲きの桜咲き。

青空とゆりかもめ 寒緋桜

青空には、ユリカモメたちが飛翔してました。

視線をおろせば、寒椿も満開。

寒椿

遠くから赤いカタマリに見えてました。

東京の3月上旬は、三寒四温の日々ですが、花が順々に咲き始めて、長閑で美しい。
今年は、ウイルス騒ぎで閉塞感は半端ないけど、やっぱり美しい季節。

それでは、東京大空襲があった1945年の今日の空は、花は、どんな風だったんだろうか?
その日のことを、テレビや本で知ってしまった以降は、毎年やってくる今日は、そんな風にして過去にじっと思いめぐらす一日です。

75年前の今日・深夜。
この空から夥しい数の焼夷弾が降った。

今年もリアリティのある一冊に、なぜそうなったかを探る一冊。

昨年、出版されて、東京大空襲の夜の記述に、リアリティを感じた不死鳥少年 アンディ・タケシの東京大空襲

不死鳥少年

もちろん、私は高度経済成長期に生まれて育ったお気楽な世代ですから、本当のところはわかりません。
しかし、この一冊に描かれた東京大空襲の記述は、心底怖く、救いなく。
疑似体験に近い読後感があるのです。

そして、そこに今年は、もう1冊。

不死鳥少年

いつの年かの8月15日前後に読んだ一冊それでも、日本人は「戦争」を選んだ
これも再読したいと思います。
ヒトが決めて実行した戦争が、同じヒトを災禍に遭わせる理不尽はいったいどんな理由で生まれたものなのか?
総括をしないニッポンという国に住んで、国の過ちを振り返りたかったなら、こうして自前で努力するしかないのだろうか義務教育でやれよ…と思いつつ、それでも知りたいと思うのです。

3月10日深夜零時数分すぎ、焼夷弾の第一弾が東京の街に投下。
そして、それから約2時間半…。

その在り様をできる限り想像し、そしてなぜそんなことが起こらなければならなかったかを、日々地道に考えたいと思う今日の日です。

◆今日は、2020年3月10日/旧暦2月16日/如月壬子の日/月齢15.5日
◆日の出5時59分 日の入17時44分/月の出18時22分 月の入6時27分