やってきましたリアル菊の季節!東京では、谷中の菊まつりがその先陣を切りますっ!/10/10=旧8/28・己未

菊の模様が可愛いポスター。
この界隈の行事を知らせるモノの中ではいちばん好き

菊まつりのポスター

とか、毎秋、これが掲出されると、「おっ!」と思って、眺め
⇒こうして写真まで撮ってるくせして…。

ある日ご近所の店先などでこれを見つけて…、

菊まつりの菊

「わわっ!忘れてたぁ!」…となる。

がっ!今年は忘れてませんでしたよっ!

大圓寺の「谷中の菊祭り」、今日からスタートですよっ!

千駄木駅の団子坂寄りの出口を出たら、ミスタードーナツ側に渡って、そのまま、さんさき坂を昇る。
…と、坂の途中に見えてくる黄色の提灯の群れ。

菊まつり

2015年は、10月10日、11日が大圓寺の菊まつりです。

かつて谷中は、菊まつりが江戸東京随一に盛んだった由緒ある場所。

幕末から明治期にかけては、千駄木団子坂あたりには、富裕な植木職人が多く住み、庭園を花のショールーム代わりに庶民に開放してたんだそうです。
旧暦で言う重陽の節供のあたりは、リアル菊の季節。
そうとなれば、節供の祝いも兼ねて、団子坂の途中に「菊見せの場」が軒を連ねたんだって。

江戸人たちは、そこで菊の花の観賞と菊酒を楽しんで、そのうち、菊人形細工の見物へと発展、往時は、かなり盛大な菊の催しだったみたいです。

それって、個人的には、過去に戻って見てみたいもののひとつ。

せめて、江戸時代に、ビデオカメラがあったらなぁ…
と無駄な夢想をしてしまうのは。

現代に続く(というか甦った)菊人形の面白さのせいだと思う。

菊人形

いなせな美男に…。

菊人形男の子

可憐な美女。

菊人形女の子

今でこそ、ひっそりとした菊人形の飾りですが、よく見りゃ、お顔も美しく、細工も見事。
かつては、こんなのが、団子坂界隈にわらわらと飾られていたってコトですよね。

すっげーなぁ。

その、団子坂の菊人形は明治10年ごろまで全盛を極め、一時は秋の東京の一大風物詩とまでいわれたそうですが、時代とともに、いちどその姿を消してしまう。

大圓寺の菊祭りは、往時の息吹を復活・継承のため1984年に再スタート

といっても、現代は、大圓寺境内のみで、楽しいながらもこじんまりとした菊まつりです。

が、上の写真のようにおっ!と思わせる菊人形があったり、縁起物の菊の鉢だってなかなかに見事です。

菊まつりが始まれば、いち早く鉢を求めた、地元店主たちが、それを飾り…。

菊まつり

街中、菊の鉢が飾られ、これも「菊まつり」の醍醐味。

あっ!つぼみだけのもカワイイ!
これが残っていたら、買いたいなぁ!

菊まつりの菊

こんな、複数アレンジのもいいよねぇ。

菊まつりの菊

…と、街に飾られた菊の鉢を見つけてはあっちへふらふら、こっちへふらふら。

やっと菊まつり会場に到着したころには、よさそうなのは売れてしまっているという…情けなさ(涙)。

といっても、ゆっくりゆけば、少し安くしていただける(←それ狙いというのもある)

ってコトで、こんなのを一鉢。
菊の蜂

そんなこんなで、あっという間の夕暮れ時。

この菊まつりを祝ったパレードがはじまって、それはそれで、見応えあり!
だったりもします。

さてさて、谷中の菊まつりが終わって、しばし。

今度は、10月中・下旬から、巣鴨・浅草・亀戸・湯島など都内各神社寺院でも菊祭りが開催。
いつも出かける、都内の庭園などでも、変わり菊の展示が盛んで、しばし、私の馴染みの場所は菊一色。

単なる菊と侮れないすごさに圧倒される日々が続きます。

その様子は、またここで!乞うご期待!

◆今日は、2015年10月10日/旧暦8月28日/葉月己未の日
◆日の出5時42分 日の入17時13分/月の出3時01分 月の入15時47分