七十二候は「欸冬華」に。暦は、「寒の内」に「欸冬=蕗」、地味な「蕗の薹」の出始めに「華」を持ってきて、次の季節につなぐ工夫..かな😊?/旧暦12/16・戊午

七十二候は「欸冬華(ふきのはなさく)」の時期です。(1月20日~24日)

「欸冬」は「蕗」…というより「蕗の薹」のコト。

寒さの底示す、二十四節気「大寒」。
そこ連なる七十二候に早春のしるしみたいな「蕗の薹」を持ってくる。

古い暦の中でも好きな組み合せのひとつです。

そして、何かの始まりの「開」や「始」ではなくて「華」に「さく」の読みを当てたところもいい感じ。

根雪になった日々に、ふと見れば…。

蕗の薹

少し溶け始めた雪の中から顔出す、軽やかな緑。
目にすれば、十中八九、ハッと目が覚めるような鮮やかさにも見えるんじゃないかな。
…だから「華」なんだと思ってます。

七十二候「欸冬華」は、「寒の内」の最終コース。

上の写真は、昨年の2月上旬に、福島の母の家の庭に出始めた蕗の薹。
その半月前のいまごろなら、例年、東京でもこうして蕗の薹がささやかに出始める頃。

蕗の薹

蕗の薹

これは昨年の皇居東御苑にて。
このあと、東京にも大雪降って、蕗の薹どころじゃなくなったんですが…(←積雪がすご過ぎて、しばしごく一部にしか入苑できなかった)

現役の暦ではないゆえに、かなりの割合でリアルの季節とはずれずれですが、この「欸冬華」はその年の気候と探す場所次第。
暦通りに出逢えない年もありますが、今年はどうかなぁ?

ああ、ちょっとそろそろ皇居の庭に出かけなくちゃあねぇ~😊。

◆今日は、2019年1月21日/旧暦12月16日/師走戊午の日/月齢15.1日/満月!
◆日の出6時48分 日の入16時56分/月の出17時01分 月の入6時34分