旧暦3月3日は、草餅もって、海へ山へ/旧3/3・癸卯

今日は、旧暦3月3日。

桃の節句、お雛さまの行事は、旧暦時代にできたモノなので、ホントはこんなあたたかさの中で行われたんですねぇ。

ということで、それに併せて、ピクニック気分で草餅とポットのお茶でももってプチ外出です。

草餅

えっ?
唐突?
意味不明?

旧暦時代のお雛さまを調べてゆくと、ちょっとアウトドアな「山遊び」「野遊び」という行事があって、それに準じたとでもいいましょうか…。

その行事。
雛祭りのご馳走を思い思いに重箱につめて、雛人形を持って野辺にでかけ、野外で食事を楽しむというようなものだったとか。
イメージ的には、華やかな春のピクニックといった感じですよね。

ちなみに、東京地方では、あまり見かけませんが、桃の花じたいも、いまごろが開花時期。
桃の節句というぐらいですから、サクラではなく桃で花見の宴をしたかもしれません。

で、そこでいただくお菓子は草餅だったんじゃあないか…というのは、私の勝手な想像。

それでも根拠なしの勝手想像か?といえばそうでもなくて、

根拠1:紅・白・緑の菱餅の緑の部分も草餅にするのが正式なものです。なので、雛祭りのお祝いに草餅を食べる習慣もあったのではないか。

根拠2:現代でこそ、年中売られている「草餅」も、昔は、蓬が芽生えてこなければ作れません。
蓬はいまごろから生えてくる草で、とすれば、今ごろのお菓子のはずです。

ということで、持参した重箱の中には、たくさんの草餅がつめられていたに相違ない…となる。

そして、ご馳走を堪能したら、辺りに目に付く蓬など摘むのを楽しんで、それを持ち帰ってまた草餅の材料にする。
…と、こっちは、希望的観測ですが、そんなのいいなぁ。

なんか、どこかで蓬を摘んで、蓬餅を作りたい気満々にすらなってきます。

ちなみに、草餅の材料として適しているのは、蓬の出始めの若葉。

今ごろならば、荒川とか隅田川の土手、もっと身近な空き地辺りを入念にチェックすれば、蓬の新芽が目に付きます。
と思ったら、あっと言う間に「これでもかっ!」というほど生えはじめ、そうなると、いくら摘んでも地下茎でぐんぐん繁殖し、縦にもドンドン伸びる強い草。
田畑などにも繁殖するので農家のひとにとっては厄介な雑草かもしれません。
しかし、その強さにこそ、昔の人は、女児の健康を願い、穢れを祓う役割を期待したのでしょうね。

さて、草餅もって出向いた先は、いつもの小石川植物園
残念なことに、園内には桃の花はない模様。
しかし、桜はたっぷりの場所です。

そして、私としては、東京東エリアのベスト・オブ桜スポット!

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啓蟄のころと比べてみてみて!
いつもは、静かなこの桜のあたりも、今日は、花見客で大賑わいです。

ですが、入園料(大人400円、中学生以下130円)が必要&酒の持ち込み禁止&閉園16時30分ということで、植物を愛でたいヒトが、ランチやコーヒー飲みながらの花見が主流。
大賑わいっていってもコレが例年のMAXですから、混雑によるストレスもありません。

◆今日は、2014年4月2日/旧暦3月3日/弥生癸卯の日