七十二候は「蟋蟀在戸」に。今年は寒くなるのがちょっと早い。草叢では秋虫なんかもうぜんぜん鳴かず。代わりに美しい実り(*’▽’)/旧暦9/3・乙未

七十二候は「蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)」の時期です(10月18日~22日)

暦は「蟋蟀(きりぎりす)が、戸口のところに来て鳴く」と言ってます。
つまりもう草叢には秋虫たちはいないのかな?

そのまま解釈すると、寒くて草叢なんかにいられないんで、秋虫たちも温かな民家の戸口あたりで鳴くってこと?
なんか不思議なニュアンスの暦コトバです。

どちらかといえば、暦は「秋虫の声」より「寒さ」を強調しているのでしょうが…。
確かに、今年は暦通りに寒さ増しました。

草叢でも、虫の声はもう聴こえません。

先日、所用があった上野界隈。
せっかくなので、こちらの観察しがてら徒歩で帰路。

Geidai hedge

藝大の校舎の周囲に、武蔵野の木々を植樹した「Geidai Hedge」です。

そういえば、いまだに立派に樹々草々が萌えていましたが…。

Geidai hedge

9月に聴こえていた虫の声は皆無だったなぁ。

たしかに、暦の言うように秋虫たちはもう戸口に避難しているのかもしれませんね。…ってか避難?

9月上旬には青実だった実りたちはすっかり色づきました。

まずは、大好きな「野茨の実」

野茨の実

もう赤く色ずく時期なんだなぁ。
ちなみに、東北の母の庭には、勝手に生えて育った野茨の木があるのですが、そこの実は首尾よく赤くなっただろうか?
気になるところです。
加えて、どこかの花屋さんのでもいいので、この赤い実をドバッと買って、飾るのもちょっとやってみたい。

そして、これは超ラッキー!

紫式部

青実だったころは、小紫かも?と思ってたけど、やはりこれは絶対に「紫式部」
美しく紫色に染まりました。

今度は、さらに秋深まって、冬との境目の頃に。
柊や茶の花が咲く頃に観察しに来ようかなぁと思います。

そして、来年の秋虫の頃は、自由に外歩きが楽しめますよう。
祈る気持ちが強い、今日この頃でもあります。

◆今日は、2020年10月19日/旧暦9月3日/長月乙未の日/月齢2.3日
◆日の出5時51分 日の入17時01分/月の出8時23分 月の入18時53分