今日は、二十四節気の「穀雨(こくう)」です。
いまごろに降る雨は、恵みの雨「慈雨」。
潤すのは「穀」=穀物の芽生え。
今年の春は、いまだ強風に強い雨ですが、そろそろ柔らかな優しい雨の日々になるのかなぁ。
この暦が現役だった江戸時代。
そろそろ「穀雨」の日々だと聞いて、田畑の準備に精を出したんでしょうね。
柔らかな雨は、樹々、草々にとっても慈雨。
外出自粛が続く今年は、あえて雨の日に外を歩きませんが、それでもこんな…。
降り始めた雨が、紅葉の花をしっとりと潤している様を、たまたま眺めることができました。
そして、思い出したよっ!
私は、温かくなりはじめの今頃に、わざわざ外をうろつくのが好きだったんだよなぁ。
好きな理由は、たとえばね…。
雨の日は、雑草たちを、美しく装うから。
咲き始めたぺんぺん草に降り注いだ雨粒は…。
水晶で装われたごとく。
道端で土ほこりをかぶった酢漿草にも雨。
キレイに洗い流されて、若い緑色が、なんとも美しい。
穀雨の雨は、穀物や野菜の芽生えにも、道端の雑草たちにも、それを眺めて憩うヒトにも恵みの雨。
ああ、早く早く、何も気にせず外をうろつく日々を切望!!
◆今日は、2021年4月20日/旧暦3月9日/弥生戊戌の日/月齢8.0日/上弦の月
◆日の出5時02分 日の入18時18分/月の出10時36分 月の入0時45分