今日は、文化の日です。
なので、いつもなら、明治神宮の森へ出掛ける。(←「文化の日」が、明治神宮のご祭神である明治天皇の誕生日由来であるのにかこつけて)。
昨年は、コロナ禍のうえに、冷たい雨も邪魔して断念。
今日は、過ごしやすい気温に、穏やかな晴れと、訪ねるにベストな気候ですが、結局辞めた。
代々木や原宿駅が最寄りの場所はやっぱりちょっとなぁ…。
実は、コロナ禍になってからこちら、西東京方面には、全然足を運べておりません。
今日も、皇居東御苑の冬迎えの様子をここに。
繋がりありそうな場所にも思うし、皇居の庭でも大好きな雑木林のことを。(←神宮の森の迫力にはちょっとかなわないけどねぇ)
整備された庭園・公園もいいけど、森も林も、面白いものの宝庫です。
たとえば、こんな美しい造形に遭遇。
「独活(うど)の実」です。
独活(うど)の大木は“大きくて役に立たない人”の例えに使われちゃったりするけれど、この美しい形は、独活が大きくならないと出会えない。
あるいは、この木の名前の由来となったコレ。
辛夷(こぶし)の実が、黒く熟しきってます。
初夏の頃に、白く華やかな花咲かし、そののち、ごつごつし拳(こぶし)のような実りには驚きますが、そういう変化が面白い。
雑木林の中には、団栗(どんぐり)の木が豊富。
毎年、今頃の林の根元は、夥しい数の団栗で埋め尽くされるものですが、今年は、さっぱり見当たらない(:_;)。(←やはり、下草を刈って、落ちてきた実や葉はきれいに掃き清めたか?やはり冬前にメンテナンスするのかな?)
しかし、見上げれば…。
くぬぎかなにかが、実ってた名残り?
これはこれで、違った面白さです。
雑木林の中に、花も咲きます。
いまなら、ちょうど野菊の季節。
特に「野紺菊(のこんぎく)」が、あちらこちらで元気に咲いて…。
今頃の、雑木林の中の華やぎを担当。
珍しい「白山菊(しらやまきく)」は、もう終わるかなぁ。
これも、花の頃は、とても美しい花です。
驚いたのは…。
山躑躅(やまつつじ)の…これは狂い咲きでしょうか?
本来、花の時期は4月。
なのに、一株だけ盛大に花咲かせたのに遭遇。
近寄って見れば…。
確かに山躑躅の花ですが、ちょっと水気の少ない感じ…かも。
そうだよねぇ。
ホントは、空気が程よく湿り始める初夏の頃の花、今頃咲いちゃって、どうしたんだろ。
狂い咲きといえば、この雑木林の山法師が、初夏と今頃、2回咲くのは、知る人ぞ知る。
…ですが、今年の山法師は、葉っぱも落として、もちろん花も咲いていません。
植物観察は、訪ねるタイミングによって、楽しさいろいろ。
そこに住まない限りは(←不可能)、観察のタイミングを外すというスリリングさもあって、とにかく楽しい。
今度は、紅葉の美しい頃にもう一度。
必ず、やって来たいと思います。
そうそう、コロナ禍もさっさと去って、神宮の森も訪ねたく。
来年の文化の日はどうかなぁ(*’▽’)。
◆今日は、2021年11月3日/旧暦9月29日/長月乙卯の日/月齢27.7日
◆日の出6時05分 日の入16時44分/月の出3時46分 月の入15時52分