2012年年末に『長尾智子の料理1,2,3 正』(暮らしの手帖社)が出版されて読む。
レシピちょっぴり、写真もモノクロしかも少ない…なんて、料理研究家の本ってどうよ?
と思ったのもつかのま、もう最初の章からして、非常に面白かったんで、ブログで紹介したのがちょうど1年前の今日。
「料理できない…というよりしないヒトってかっこ悪い。
そして、その理由を淡々と深堀りしてゆくと、自らの手で料理をしないというのは、自分らしく生きる手段を放棄していることそのものだから…というところに行き着きます。」
…だから、この本でも読んで、料理のモチベーションを上げてください。
料理ができるって、楽しいし、オトクだし…etc。
みたいな感じでご紹介させていただいたかと思います。
似たようなタイミングで、続編『長尾智子の料理1,2,3 続 』(暮らしの手帖社)が年末に出版。
あけてちょうどきっちり1年後に、ココで紹介させていただくってわけですが、料理に対する私のスタンスは同じ。
一方、長尾さんの続編のほうは、面白さが倍増し、読めばますます「料理する」コトへの動機づけになりまくりそうです。
長尾智子さんの料理のイメージは、フリースタイル。
材料に対する好奇心と、基本のやり方(を知りつつも、知ってるからこその)を超えた自由。
彼女の料理の知恵とスタイルの一端でもまねることができたなら、もう世界中のどこに行っても、雄々しく楽しくやってゆけそうにも思えます。
Let’s read!
Let’s cook!
◆目次
はじめに 料理の寅さん
1.新しい世界
卵、1.2.3/続、卵の話/バスクの卵とじ/時間厳守のデザート/ゴーヤー好きのゴーヤー使い/海の匂いがする/和える和えない、混ぜるまぜない/クミンを楽しむご飯/美しい食べもの/持っていたい道具/新しい世界/あんこ礼賛/おいしいマスタード作り/冬の白野菜/たまにみじん切りで/さしあたりの保存食①/ありあわせの幸せ
2.おいしさの法則
チコリ、ゴーヤー、チョコレート/コリアンダーの使い切り/けちと贅沢/第一外国料理/イタリア天ぷら/腎臓を思う/ナツメグクリーム/作ろう!いつものパン/肩の掃除/複雑な味の秘密/遠い夏の日/手作りできたらジンジャーシロップとおまけ/ジンジャーシロップのおまけ/スープ屋/今日はアグロドルチェで/残しもの料理/おいしさの法則
3.まずは一服
M君へ/基本が全てよ/空き瓶マニア/まあるい食べ物/食べない時間/甘口辛口のさじ加減/煎り米と料理/包丁の報い/年に一度の得意料理/旅支度の憂鬱/ルビー色のサラダ/お見舞いの作法/マドレーヌでおしゃべり/未知のことをひとつ/さしあたりの保存食②/音のない日/とろみのつけ方/なまけものの後悔/まずは一服/折り返し地点にて
<この記事は、2012年6月~2014年1月まで運営していた本のレビューブログ「街にも出るけど、書物も捨てない」から引っ越してきたものです>