針供養の日。
そうしょっちゅう針仕事をしないからか、はたまた昨今の針は丈夫だからか。
今年も折針、古針はみあたりません。
私にとってのこの日は、裁縫箱整え日。
1年に1回、中身をざっと点検。
針以外にも、はさみのキレが悪ければ研ぎに出したり(最近、研ぎ屋さんがいないのが悩み。自分でやるか?うーん難しそう)
くず糸は処分したり、あんまり使わないけどチャコペンシルはほど良く削る。
裁縫箱の中で、いちばん存在感がある針山の針もきちんとさしなおしてみたりする。
すると、ビーズやプラスチックの頭が、ポツンポツンと針山にドットを描きそのさまがなんとも可愛くなります。
写真は、数年前に新調した針山。
黒に赤のドットの見かけも気に入りましたが、中身が人毛というのが貴重。
フェルトや綿入りの針山が平気で売られている今日この頃ですが、針は、ほどよく油ッ気が無いとすぐに錆びてしまいます。
使いもしないで錆びさせては、針にも申し訳がたちませんが、この人毛色入りが案外売られていない。
その前までは、なんと!亡き祖母の使っていた針山の中身を絹地でくるんで長く長く代用しておりました。
いい加減に古くなりすぎたところ、近所の古道具屋にて人毛入りを発見。
昭和の始め頃のデットストックというのも惹かれた理由。
裁縫箱もすっきりとして、さあて、迷った古い針山。
これもどこかで供養していただきたいものと思いつつ、もちろん捨てるにしのびず、実は、まだ針箱のすみにちんまり居ります(笑)。
★★今日は、2014年2月8日/旧暦1月9日/睦月庚戌の日
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