このブログの「365日の暦日記」というコーナーは、二十四節気、七十二候を中心に、季節のコトバや旬の食べ物などを毎日ひとつ選らび、写真と文字で、綴ってゆこうとするモノです。
そして、「今日は何かなぁ」と日めくりをめくるように楽しみに読んでいただけたらなぁと。
がっ!この七十二候がやや曲者です。
たとえば昨日の二十四節気「雨水」とともに始まった「土脉潤起(どみゃくうるおいおこる)」
この四文字が表現するのは、「そろそろ、空から降ってくるのは暖かさを含んだ雨。固く凍った地面を溶かし、土もうるおい始める」といったイメージでしょうか?
でも、ここでああ困ったのは写真です!
ああ、どんなのがいいかしら?
….むーん。
こうゆう時は、中国から伝来した当時の七十二候「宣明暦」はどうなっているかを調べてみる。そっちのほうがカワイイ写真を撮れそうだったらいいなぁ…というコトなんですけどね。
(ちなみに、私が参考にしているのは、明治時代に入ってつくられた「略本暦」のほう)
さて、なにかなぁ~。
うっ!
「宣明暦」では、今って「獺祭魚(かわうそ うおをまつる)」の季節なんだそうです。
春になってカワウソも魚を捕らえはじめる。
カワウソの習性として、捕らえた魚はいったん、川岸あたりに並べるんだそうでして…。
そうゆう光景が見られる季節ってことですか。
並べた魚が、カミサマとかご先祖様とかへの供物のごとくに見えたんでしょうね。
…カワウソねぇ。
上野動物園にでもゆく?まさか(笑)
ああ、どうしよう。
と、とりあえず、出かけた際に、通りかかった神社で神頼み。
手水舎の水が暖かく、添えられた看板を読むと、この水は、地下からの湧き水を使っているらしい。
おっこれだ!
七十二候「東風解凍」は過ぎても、風は東風(はるかぜ)ならず、冷たい北風。
「黄鶯睍睆」っていってもウグイスは鳴かず。
しかも今年は、都会に残雪残るという稀有な光景までくりひろがって。
それでも「土脉潤起(どみゃくうるおいおこる)」は起こっているらしいです。
春は、地面からやってくるのかもね。
◆今日は、2014年2月20日/旧暦1月20日/睦月壬戌の日