七十二候は「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」と春を予兆。で、この時期、近所の不忍池では、こんな春迎えの準備。/2/19=旧1/23・丁丑

季節の暦・七十二候は「土脉潤起」に入っています。(2月18日~22日)。

うーん、相変わらずピンとこなお4文字熟語だなぁ…とまずは思う。

「土脉」=「つちのしょう」と読み、「土の脈」という意味だそう。
土がいきものの血管のように脈打つはずもないけれど、凍てついた大地が溶けて⇒水が流れ出す…そんなイメージでしょうか?

そして、「潤起」=「うるおいおこる」
大地が潤い始めるという、最初の2文字が分かれば、もうここはすんなりと…。

この時期の暦アイテムは、想像力が試されてる感じもありますが、注意深く想像してゆけば、ああ、やっぱり春の予兆!

雪は降らず、冷たい雨すら稀だった東京。
春の予兆といったら…なに?

これですか?

蓮の掃除

不忍池の枯れた蓮。

毎年、「土脉潤起」の前後に、お掃除が始まって…。

蓮の掃除

いつの間にか水面がずいぶん顔を出してる。

まだ寒い中、清掃の方は、池に入って、枯れた蓮の枝を取り除いてゆくのです。
大地が潤うぐらいの温かさでは、まだ水中は寒いだろうなぁ…毎年、ありがとうございます。

先日…。

採取したあとの蓮の枝やら実やらをせっせと片付けている方々にも遭遇。

蓮の掃除

この作業が、2月末あたりまで続く。
いや、ホントにありがたく。

そうして、しばし、水鳥たちには天国のように広い水面?

鴨

鴨が、こころなしかうれしそうです。

…こんなのが、今年の東京あたりの「土脉潤起」の光景。

◆今日は、2017年2月19日/旧暦1月23日/睦月丁丑の日/月齢22.1日/下弦の月
◆日の出6時24分 日の入17時27分/月の出0時20分 月の入11時06分