菜虫が蝶…になるには今年は寒い/旧2/16/丙戌

早いモノで、七十二候はもうきょうから「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」です。

いよいよ、蝶々までが飛び回る時期ですかぁ…。
まあ、暦の上でってことで、今年は…というより、年々冬が長くなるようで、梅から始まる春の開花が順繰りに遅れている感じです。

先日の菜の花にも、似合いのモンシロチョウは…?
いなかったような気がしますね。

いれば、このブログ用にと、やっきになって写真を撮っていたはずです。

それではあれはどうか?
と、昨年、春のしるしを見つけたとっておきの場所へ。

つくし201204

土筆(つくし)です。

…いや、実はウソ。
昨年、土筆を発見して狂喜乱舞した場所は、行ってみたら、マンション建設の真っ最中!

えーっ!
うっそぉぉぉぉ~ぉ!

もう私の住む界隈は、消費税増税が決まった端から、素敵な空き地も、古い家屋敷もほぼ全滅。
一時が万事この調子です。

ということで、写真は、在りし日の(都会の希少な)土筆たちです。

しかし、コレは咲いていました。

おおいぬ

オオイヌフグリ。

もしかしたら、この青色だけは、期待にたがわず毎春淡々と咲く、絶対不滅の春のしるしかもしれない。
さすが、可憐な顔して、口憚るすごい名前を持つだけあるねぇ。

ちなみに、この可憐な花に、こんな名前がついたのは、花のあとに結ぶ実の形が、そのイヌのふぐりとやらに酷似しているからなんだそうです。
しかし、そう呼んでるのは日本人だけ?

原産地ヨーロッパでは、「キャッツ・アイ」(猫の目)とか「バーズ・アイ」(鳥の目)などと美しく呼ばれているそうですよ。

おおいぬ201104

って…この草、実がなるんだ。

と、思えば、ちょっと寄って眺めてみたくなったりもして…。
…って、まだ咲いたばかりだしね(笑)。実は、まだ無理です。

「菜虫」とか「蝶」とかからは、延々離れたお話になりまくっておりますが、今年の「菜虫化蝶」の東京地方は、まあこんな塩梅。

皆様のお住いのあたりは、どんな春の兆しが見え隠れしますか?

◆2014年3月16日/旧暦2月16日/如月丙戌の日