七十二候は「霜止出苗」…って、まだ霜が降ってたんだ!?/旧3/29・己巳

4月25日から5日間は、二十四節気「穀雨」の次候「霜止出苗(しもやんでなえいずる)」の季節。

もう花もいろいろ咲いたし、ツバメだってやってきた、春雷も体験したし。
…霜がいまごろ?
と、今更ながらに驚きますが、これは暦の上のコトではなくて、晩春に入っても霜が降りるというリアルな話。

というより、晩春の霜こそ農作物には大きな迷惑。
だから、気象台発の霜注意報は、冬ではなくて、3月から5月の期間限定で発せられるそうです。

ということで、いよいよ、霜が降りるのが終わって、稲の苗が生長する頃になりました。

農家では、田植えの準備に入ります。
が、ココは東京地方のど真ん中、そのような動きがあるはずもなく。

では、故郷の東北の街ではどうかというと…。

田んぼは少なくなって田植えの風景は減りましたが、草刈の季節到来。
裏の畑地に生え放題の草草を抜かねば、早晩、草たちに占領されるとばかりに、せっせと草刈を始めているようです。

そこに浮かれた動物たちもやってきて…。

たとえば、草刈をじゃまするネコとか…。

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ヘンテコ顔でたたずむネコとか。

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あっすみません冗談です(笑)。

で、たまにこの時期帰省する私と言えば、栄養豊富に育った雑草が高価な切り花よりずっともっとステキに見えて…。

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草を刈るふりをして、実は摘む。

数時間バケツにつけて、たっぷり水を吸わせて、飾って楽しんだりしております。

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そうこうしているうちに、隣の畑は、美しく耕され。

霜止200905_3

初夏に収穫される野菜の種がまかれるばかり。

そういえば、「霜止出苗(しもやんでなえいずる)」の5日間は、春の土用の時期(4月17日~5月4日)にすっぽり収まるなと気が付いて。

いいのかしら?

というのも、土用の日々は、土のカミサマが土を支配する時期。
その間は、土をいじり、動かす作業は禁忌とか?

ふと気になって調べてみれば、ちゃんと「土用の間日(まび)」というのがあるんだとか。
なぁんか都合いいなぁ~(笑)。

それは、季節毎に決まった、日にちの干支で決まり、その間だけは、土のカミサマが地上を留守にするらしい。
ちなみに、春は巳・午・酉の日が間日で、2014年は、4月17日(戊午)、20日(辛酉)、28日(己巳)、29日(庚午)、5月2日(癸酉)
…ってコトでこちらの記事も、「霜止出苗(しもやんでなえいずる)」季節に入った、最初の間日(まび)までちょっと待たせていただきました。

◆今日は、2014年4月28日/旧暦3月29日/弥生己巳の日