ここ数年の、節電意識の高まりもあるし、とにかく暑すぎる夏を少しでもなんとかしたい気分もある。
とにかく、ここ数年、街は、蔓性植物のグリーンカーテンがあちらにもこちらにも涼しげに垂れています。
もりもり育ち、食べられもする「ゴーヤ」が、いちばん人気。
次点は、朝顔市の開催地からほど近い場所柄もあって「朝顔」…かな?
しかし、よくよく観察しながら街をあるけば「糸瓜」に「ひょうたん」なんていう面白いものあって、晩夏のいまごろは、それらが実を付け始めるころです。
「風船蔓」は、みるだにカワイすぎるグリーンカーテン
蔦で広がるグリーンカーテンの中でも、ちょうど今頃、グリーンの実がなる「風船蔓」は、なんだかそれだけでかわいくて思わず足をとめ見とれてしまうひとつ。
たしか、7月のはじめごろちんまり小さい白い花を咲かせていたんじゃないかなぁ…と思って、図鑑を調べてみれば、正解。
花のころは地味で、実があるときとないときの印象がずいぶんちがって、やはり、こうして風船状の実がなりはじめてからの存在感がばっくんです。
小さな葉っぱは柔らかく風がふけばさわさわさわさわ、風船の実もいっしょにゆれて涼しげです。
風船蔓の実は、秋が近づけば、ベージュ色に変化する
膨らんだ実は、こんな風に柔らかな緑色のまま盛夏を過ごし…。
そろそろ、あたりが秋きめいてきたなぁ…と思うと、熟して柔らかな色合いのベージュに様変わりします。
それは、遠くから見れば、蔓や葉の緑地に、ベージュのドットを点々と打ったようになって、それもまたなんともかわいい水玉模様にも見えます。
ほらほら、ここの風船蔓は、もうベージュに色づいたものがありますね。
個人的には、グリーンカーテンに、上品なベージュでドットを打ったように見えるのですがいかがでしょうか?
風船蔓の実の中には宝物が隠れています。
このベージュの風船蔓の実ですが、実は、中に小さな宝物を隠しもっています。
中を暴けば、実は、3つに分かれた部屋を持っていて、その中に小さな種が一個ずつ…。
秋になって、風船蔓の実をひとついただけそうなら、ちょっと中をのぞいてみてください。
そして、茶色い種には、小さなハートマークがひとつずつ。
まるで誰かが白いインクでプリントしたかのようにくっきりと描かれているはずです。
(ウキペディアにその写真がありました!→フウセンカズラ)
ああ、そのことを考えてしまうと、この目の前のみどりの風船、ベージュの風船…をひとつふたつ。
右見て左を見て
…だれもいない隙にいただきたくなります。
いやいや、これは、どなたかのお宅の風船蔓。
だめですよ。
そうだよねぇ。ああ…。
ならば、来年の我が家のグリーンカーテンは、この風船蔓にしよう!
ただひたすらに、中味の種のハート見たさに…なんですが(笑)。
つまり、来年まで忘れないよう、このブログに書いておく次第です。
◆今日は、2014年8月17日/旧暦7月22日/文月庚申の日/下弦の月