雑司ヶ谷鬼子母神は御会式のまっ最中。万灯行列おススメです/10/17=旧9/24・辛酉

10月16日~18日は、雑司が谷鬼子母神の御会式(おえしき)です。

この三日間、鬼子母神を間に置いて、池袋⇔目白間では、美しい万灯行列が練り歩く。

ちなみに万灯とはコレです。

万灯

この万灯の練り供養は、日蓮さんの命日に行われるもの

御会式は、各宗派の宗祖の命日にあわせて行われる祭りのコト。

するってーと、今日はどなたのご命日なんですか?
鬼子母神?

とか大馬鹿なコトを言っているのは私だけで、日蓮上人のご命日です。

実は、雑司ヶ谷の鬼子母神は、ほど近い場所にある日蓮宗法明寺に擁される場所。
鬼子母神と日蓮宗は非常に深い関係があるらしいのですが、話がずれ&また長くなるので今日は割愛。

御会式のスケジュールを確認!

鬼子母神の御会式が始まったのは江戸時代の享和・文化文政の頃。
そのころからずーっと毎年10月16・17・18日には、欠かさず、この界隈あげて行われる伝統行事です。

そして、けっこうな規模の万灯行列が、3日間とも行われる大盤振る舞いもここの特長。

ただし、練り歩く経路が若干変わるので、スケジュールを確認しておきましょう。
豊島区のサイトから引用させていただきますと…。

・16日→地元万灯講社が練り歩き 、鬼子母神に参拝。ルート時間ともちょっとわかりませんね。

・17日→文京区目白台の清土鬼子母神を午後7時半に出発。不忍通り~目白通りを練り歩き、鬼子母神に午後8時頃到着。
・18日→池袋駅東口・西武百貨店前を午後7時に出発。明治通り~目白通りを練り歩き、鬼子母神に午後7時半頃到着。

今日と明日は時間も経路もばっちりですねっ!

白い和紙の花を付けた背高万灯が幻想的です

さて、時間の30分前頃には現地についてスタンバイ。
沿道にはすでにヒトが集まっていますので、おおよそのルートはつかめますし、混んではいますが、ヒトの頭で万灯が見られないというほどでもないのがローカルなお祭りの良いところです。

とにかく場所をとってしばし待つ。

あっ!やってきました!

まずは、纏がくるくる回りながらやってくる。
みな威勢のいい若者(女性もいるぞ!)に回されて、目の前にくるとものすごい勢い。

纏い

デジカメを向けても写っているのは一陣の風。
…というとかなりかっこいいな。ただのぼけぼけ写真です。

そして、やってきました、万灯!

万灯近づいてくる

思った以上に大きく威風堂々。
そして、闇のなかにぼおっと輝くさまが美しい。
美しすぎます。

それが、ゆっくりゆっくり近づいてきて…。
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白い和紙の花房が覆うのは、高さ3~4メートルほどの塔。
そこには、南無妙法蓮華経と描かれています。

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そして、纏の勢い⇒美しい万灯の組み合わせが、あとからあとから連なってくる、だから万灯の練り供養。

うわさには聞いていましたが、光溢れる池袋であっても、十分に幻想的な夜の祭りであるのがまず持って不思議。
そして、美しい万灯がいくつもいくつも練り歩き、一瞬、夢かうつつか解らなくなるような気分に陥いります。

かつてコノ界隈は、ススキの茂るのっぱらだった

そこで、見る万灯行列は、さらにさぞかしもっともっとうつくしかっただろうなぁ…。

ああ、その頃にワープしてみたいなとふと思い。
いやいやホントにそうなったら怖いから、いまのはなしなし。
再度急いでココロの中で強く打ち消す。

つまり、万灯行列は、それほど怖く美しい。
むじゃきに願ったコトが、ホントになりそうな、魔力みたいなものすら感じます。

きっと、この闇と喧騒に隠れ、日蓮さんもご覧になってる?
…ってことなんでしょうか?

宗教のチカラは、時々、こんな風に圧倒的な魅力と脅威を放ち、俗にまみれた人々を魅せてくれるものです。

夜間に灯りをともして練り歩く供養のカタチは美しすぎてカンドーします。

万灯が幻想的な夜の練り供養。
まだ見たことがないなら、今年こそぜひ。

◆今日は、2014年10月17日/旧暦9月24日/長月辛酉の日
◆日の出 5時49分 日の入17時04分/月の出–:– 月の入13時16分