七十二候は「水泉動」と春の予兆をにじませていますが、寒の内の水はつめたく。「寒九の水」に柚子を垂らして楽しむ次第。/1/14=旧11/24・庚寅

季節の暦七十二候は「水泉動」(1月10日~14日)に入っておりました。

読みは「しみずあたたかをふくむ」

「水泉」は、湧きいでる泉のコト。
凍てついて止まっていたそれが「動く」!と非常に映像的なコトバ。
それをあえて「あたたかをふくむ」と読ませるのも、なんかふつふつと喜びみたいなモノ感じるのですがいかがです?

いつもは、冬でもうっすら暖かな東京地方も、今年は「寒の内」に逆らいたくなかったの?
思うほど寒く。
そこにこの季節のコトバは、ちょっと嬉しい。
もう、見えないところで季節は動いているんだなぁ。

となれば、寒さを楽しみ「寒九の水」など

寒の内の水は薬。
…と、どこかで聞いたことがあって、今回このブログを書くにあたって調べたところその通り!

特に、寒の入りから数えて9日目の今日の水は特別。
「寒九の水」と言って、さらに効果がますみたい。

そうなんだあ…。

ならば、こんな雰囲気ある井戸の水など汲んでいただいてみたいなぁ…。

長命水の井戸

って、またまた得意の妄想。
写真は、墨田区にある長命寺の長命水の井戸。

三代将軍家光が、この界隈に鷹狩にでかけ、ちょっと体調不良に。
長命寺で休憩したところ、寺の僧が、境内の井戸水を薦めると、効験あって治癒したんだとか。
以降、この井戸の水は、長命水と呼ばれるようになったんだって。

…寒い時期にこの井戸水を飲んだら、さぞかし清涼感あるだろなぁ…とふと思った次第。
実際、参拝すれば、水を飲めたと思うのですが、さすがに寒くて腰が重いです(笑)。

気に入りのグラスについで「寒九の水」

ということで、今日起き抜けの一杯の水は、取り立てて丁寧に。

寒九の水

気に入りのグラスを洗って、磨き。
室温においた(ほどよく冷たい!)ミネラルウォーターを注ぎ、柚子の汁を少々。

なんか、朝起き抜けのレモン水がカラダと美容にいいらしいとか近ごろ流行らしいですが、「寒九の水」+季節の柑橘・柚子ってのはどうかしら?

寒の内の寒さに冷やされても、ちょっと優しい冷たさに、そこはかとないチカラが宿っているような味わいです。

◆今日は、2015年1月14日/旧暦11月24日/霜月庚寅の日
◆日の出 6時50分 日の入16時49分/月の出 0時14分 月の入11時35分