ミニチュア富士山の開山式、その興味深さを復習しつつ、富士信仰の縁起物「麦わら蛇」を今年も!/7/3=旧5/18・庚辰

あっという間に終わってしまった富士塚の開山式

ですが…。

富士塚をめぐるあれこれは、知れば知るほど興味深いこと満載の年中行事

なんで、ここでその興味深さをちょっと復習する次第。

◆その1 ご神体の富士塚自体が面白い。

まあ、これは、実際に出かけてみないとややピンと来ないんですが…。
こんなものが、近代化された都市=東京に散在しているんですよねぇ。
このバランスの妙っていうか…。

実際、富士信仰の盛んだった江戸時代は、そこからホントの富士山を拝んだのでしょうが、ビルに邪魔された平成時代にもそこに登れば、なにかありがたい気分になったりするから不思議。

◆その2 そこに登って参拝する…を基本に据えた神事のあり方も興味深い。

たとえば、駒込富士のカラフルな万灯は、その氏子エリアを練り歩いてから富士塚に奉納されるのが、ここの開山式のスタイル。
…という風に、富士塚の数だけ微妙に違った神事スタイルが展開。

そして…。
◆その3 開山式にしか授与されない縁起物が面白い

開山式の縁起物は「蛇」

私の場合は、ご近所の駒込富士をお参りしたら、開山祭に付き物の縁起物「麦わら蛇」を授与いただくのも習慣のうちになっております。

2014年の麦わら蛇

「蛇」は水神様である龍の使者
古人は、水による疫病や水害などの厄災から守ってくれるものだと信じてきた。
つまり、水あたりによる流行り病。
水害や旱魃など。
梅雨から本格的な夏のはざまのこの時期は、水由来の災難の多い季節でもあって、そんなお守りが必要とされる時期でもあったんでしょうね。

というコトで、1年お守りいただきすっかり色あせた麦藁蛇にお礼を言って…。

「ありがとう!麦わら蛇!」

(上の2014年の麦わら蛇と同じものですが、すっかり茶色に。お世話になりました。)
昨年の麦わら蛇

丁寧に神社へお返しし…。

「はじめまして!あたらしい麦わら蛇!」

2015年の麦わら蛇

最初は、こーんなに瑞々しかったんだぁと、毎年驚きつつも、所定の位置にお祀りします。

「これから1年よろしくお願いいたしますね」

「駒込富士の麦藁蛇」のもととなったのは境内のご神木。

この麦わら蛇の意匠は、大干ばつの際に、村人たちが雨乞いをすると、境内のご神木に神竜が舞い降り雨を降らせたという伝承によるものとか。

杉やヒバの枝をご神木に見立て…。

麦わら蛇の意匠

麦藁で丁寧に編まれた蛇のカタチも美しい。

巨木に絡みつきながら降りてくる蛇(龍)を表している部分はここ。

麦わら蛇の意匠2

そしてこの姿かたちでもって、ご利益は、厄除け・疫病除け・水あたり除け・虫除けとまがまがしいものは何でも除けて下さるそうです。

その伝承のご神木はコレ!
今も境内にあるんです。

富士神社の御神木

堂々威容を放つ姿は、私の腕で撮るのはちょっとむり(写真をクリックすると少し大きくなるのがせめてもの…。)

開山式の際は、周囲に露店があって、よーく見るのは難しいのですが、終われば、すっかり静かな場所に。
よろしかったら、もういちどいって、実際に仰ぎ見ていただきたく思うのですが、マジ伝説の信憑性を語っています。

◆今日は、2015年7月3日/旧暦5月18日/皐月庚辰の日
◆日の出4時29分 日の入19時01分/月の出19時46分 月の入5時32分