8=「は」、4=「し」と、相変わらずの語呂合わせにて今日は、箸の日。さっそく朝から古い箸を供養しに行ってまいります。/8/4=級6/20・壬子

8月4日は箸の日です。

その由来は、一目瞭然。
8=「は」、4=「し」で、「はし」
に決まってます(笑)。

でもね、語呂合わせでもなんでも「箸の日」があるってのは、すごく日本らしくていいなと思う。

たとえば…。

各地の神社では、箸供養

が、箸の日に併せて執り行われたりするってところとかね。

箸は、日本の食文化に欠かせないものであることに加え、精緻な工芸品としての位置づけも高く。
だから箸づくりに携わる職人も数多い。

…とある時気が付き、わが家は、少しだけ高価な箸を、丁寧に使うコトにした。
といっても、身の丈に合わせ、一膳1000円もしないモノなんですけどねぇ。

箸

(しかも、箸の日に箸の専門店で買ったら、一膳おまけでいただいた!)

毎日、丁寧に使えば、この三膳で、だいたい2年ぐらいはもつみたい。

ここまで、使ってなじむと、折れたりかけたりして使えなくなっても、それを、ごみ箱にはやはり捨てるに忍びなく。

こうして、写真にとって(実は、どれも、箸先がかけて使えない…)、今日の箸供養へ持参する。

帰りに箸の専門店で、また二膳買ってくる。
というのが、もうここ数年の習慣みたいなものになっております。

またおまけで一膳いただけないかなぁ?

東京地方で知られているのは、赤坂・日枝神社の「箸感謝祭」

箸供養を行う神社はけっこうたくさんあっても、古い箸を預かってくれるだけというところが多いみたい。

だけど、日枝神社の「箸感謝祭」は、お焚き上げに参加するのが可能

拝殿前にかがり火のように浄火をともし、まずは、神事が執り行われます。(神事開始は、午前10時30分ぐらいから。)
箸供養 神事

巫女さんたちが箸を炎に…。

箸供養 巫女さん

その後、参拝者たちも、持参した箸を自ら、その火にくべてお焚き上げして供養します。

箸をお焚き上げ

この暑い時期に、かがり火…ってのが、もう修行並みに暑いんです(笑)。
いくら語呂がいいからって、何もこんな季節になぁ…とおもう一瞬。

が、長くお世話になった箸ですからね。
これくらいするのがちょうどいいのかもしれません。

中には、箸を持参しないひと用に、供養すべき箸がちゃんと用意されていて、雰囲気を味わうことが可能だったりもします。

炎に包まれる箸にむかって、ありがとう!

ひとが日々つかうモノには、魂が宿る。

だから、モノを人間と同じように扱い、古くなってその役割を終えたら供養する。
…というのは、日本人の非常にベーシックな信仰というか考え方のひとつ。

モノに魂が宿っているならとことんまで使いつくそうとも思う。
そうすれば多くのモノを持つ余裕も必要ないですからね。

って、いまだガサガサ多くのモノに囲まれて落ち着きなく生きてる私。

こういった行事にいそいそと出かけるのは、何とか、必要十分な少ないものだけですっきり落ち着いて暮らせるヒトになりたいなぁ。
…という、切なる願望があるからかもしれませんなぁ。

◆今日は、2015年8月4日/旧暦6月20日/水無月壬子の日
◆日の出4時51分 日の入18時43分/月の出21時14分 月の入8時52分