二十四節気は暑さ和らぐ(はずの…)「処暑」。って、相変わらず暑いですが、夏の昼間は咲かない白粉花も昼日中に咲きはじめました。/8/23=旧7/10・辛未

今日は、二十四節気の「処暑」の日です。

江戸の暦の参考書『暦便覧』には、「陽気とどまりて、初めて退きやまむとすればなり」と記されています。
つまり、ここにきて初めて暑さが退き始めるということですが…ホント?

お盆を境に35度を過ぎる酷暑は去ったようですが、まだまだ30度超える真夏日続き。

たしかに、朝方に吹く風は、少しは涼を運んでくるような気もしますが、雨が上がったあとは蒸すし…。
日差しがさせば、やっぱ暑いです。

しかし…。

確実に夏が去りゆく証拠が咲いていました。

昼間に咲き始めた、白粉花(おしろいばな)。

オシロイバナ赤

この花は、夏の最盛期である7月中旬頃から、咲いていましたが、その頃はこんな風。

オシロイバナつぼみ

昼間は固くつぼみを閉じておりまして…。

オシロイバナつぼみ

開花は夕方になってから。

私自身は、早寝早起きなもんで、盛夏の頃は、花咲く白粉花に出会うことは稀です。

それが、毎年「処暑」のころから変化のきざし。

ここ数日は、どうも昼間っから咲いているみたい。

勝手に「おしろいばなの小道」と読んでいる場所にいってみたら…。

おしろいばなの小道

時刻は、午後3時ごろの一番暑い時間帯。

…だというのに、咲いてるよね?

咲いている!!

おしろいばな赤

白も咲く。
おしろいばな白

黄色いのもあるねぇ。
おしろいばな黄色

おっ!ツートン!
ツートン

やっぱりなぁ。

白粉花は、どんなに気温が高かろうが、日差しが秋めいてくるのを察知して、徐々に昼間から開花するようになるみたい。

暑さが去るか続くかは、その年々でかなり違うけど、昼間の日照力は、暦とおりに毎年今ごろから弱まっているんですねぇ。

この花が、街中で、やたらと目に付くようになってきたら、あたりの空気はもう秋の気配。

ああ、今年の夏もそろそろお別れなんですねぇ。
苦手、苦手とほざき続けたヒト(←主に私)にも、一抹の寂しさがよぎる、晩夏であります。

◆今日は、2015年8月23日/旧暦7月10日/文月辛未の日
◆日の出5時06分 日の入18時22分/月の出12時37分 月の入23時15分