早稲田の穴八幡宮で冬至から節分まで授与される
『一陽来復御守』。
和紙でくるんだ表書きに「一陽来復」とあるだけのこのシンプルな意匠が美しく。
そもそも、<陰の気(=冬の寒い時期、転じて悪いこと)が極まれは(=続きまくれば)、陽の気(=春、幸運とか)にかえる>という意味を持つ「一陽来復」の意味が好き。
悪いことだけが続かない。
それも淡々と受け入れ続ければ、やがて、幸運に転じてゆく…そんな意味だと受け取っています。
昨日より、穴八幡宮にて授与がこの御守りの授与が始まりました。
穴八幡宮は、早稲田駅から早稲田大学に向かう道すがら。
通年、通りに面してこんな看板が掲出されてますのですぐわかります。
由緒あるこの神社も普段は、他の神社同様、森閑として落ち着く境内。
拝殿は立派だし…。
見てみて!この柱の細工!
まったく立派な亀だことっ!
妙にめでたそうな布袋さんもいらして、
おなかを撫でさせてもいただけれる(笑)。
なのに、冬至の日は大混雑。
鳥居をくぐるのすらひと騒動で、早稲田通りに長ーい列ができたりします。
そりゃあ、「一陽来復御守り」の授与がスタートするからねぇ。
このお守りのご利益は「金銀融通」。
俗っぽく言えば「金運が良くなるお守り」ということで、「このお守りに限っては効く!」とは、多くの知人友人の弁。
しかも、より早くいただき早く作法通りに祀ったほうが、より効く…だとか?
ほんとかよ?
まあ、真偽のほどは置いといて、まことしやかに信じられているそうゆことがこの混雑の理由。
まあ、これもひとつのお祭りってことですよ。
このお守りは、いただいただけでは効力を発揮せず!
ってコトでご注意を!
御守りの取り扱い…じゃなくて、作法は、穴八幡宮の拝殿扉にも大きく掲出。(こちらは、数年前の写真ですのでご注意を!)
うーむ。
この墨で描かれたコレがなかなか素敵なんですねぇ。
お祀りする作法。
・時期⇒冬至、大晦日、節分のいずれかの日
・時刻⇒深夜12時
・祀る場所⇒恵方とされる方角に向けて、恵方が望める(つまり反対側)の高い場所に貼る。(ちなみに、2016年丙申の年の恵方は、南微東=南南東からやや南よりです。細かいなぁ。方位磁石が一般的じゃなかった時代はどうしたんだろう?)
そして、一度貼ったら、動かしてはいけない。
ああ、厳密すぎなお作法。
これをクリアしてやーっとご利益に近づけるのだとか。
ってコトで、そもそも深夜などはもう夢の中の私。
絶対ただしく祀る自信がないので、この御守りは見るだけ。
そして、御守り入手の用事もないのに混雑した穴八幡様にお参りする必要はないだろうしと、例年、(一度お参りに行った)境内の賑わいをココロに思い描くだけです。
そして、近所に住む知人が祀る「一陽来復守」を一目だけ拝ませていただいて、それで良しといたします。
あっ!でも、冬至の日は、穴八幡宮の広い境内には、たくさんの露店が出店。
その品ぞろえが、なかなかいい感じなんで、それ目当てに行くというのもよかったかも?
◆今日は、2015年12月23日/旧暦11月13日/霜月癸酉の日
◆日の出6時47分 日の入16時32分/月の出14時53分 月の入3時56分