2月下旬あたりから、気になっていたのはひな祭りのコト。
女子に生まれたからには、この2月~3月上旬というのは、ココロの三分の一ぐらいはこの件で埋まる…はずです。
あれ違う?
だって、街を歩けば、ショウウインドウなどはなんとなくお雛様仕様だし。
公共の施設には、どこかの御屋敷から寄付されたと思しきひな壇やら内裏様やらが飾られる。
電車の駅に貼られる旅のポスターもひな祭り率アップだし…。
ほらね。
自然と気分はひな祭りモードに高まるはずです。
こんな日々には、かつて「雛市」が立ったって知ってますか?
雛市は、雛人形をはじめとした節句用品を商う専門の露天市。
江戸ならば、日本橋十軒店(じゅっけんだな/現在の日本橋室町3丁目付近。つまり日本橋三越の前の通りですね)に立ち、道の両側のほかに、道路の真ん中にも背中合わせに露店の雛屋が立ち並ぶほどの賑わいだったのだとか。
平成の世で、似たものを探せば、酉の市やだるま市のような感じかなぁ。
と想像しつつ、今年も雛市よろしく「金華糖」をあつらえて…。
「金華糖」は、江戸時代に京都から江戸へと渡ってきた祝菓子。
鯛や海老、ハマグリ、マツタケ、桃など縁起の良い食べものや、招き猫や犬張り子…こけしとかを象った砂糖菓子です。
現代では「金華糖」といえば金沢の伝統菓子としての位置づけで、写真のモノは深川の「豆菓子・せんべい みなとや」で求めたものですが、実はこれも金沢製。
かつては、江戸市中にもたくさんの職人がいて、江戸風「金華糖」が普通に売られていたそうですが、今はたった一か所(⇒ 「江戸駄菓子 まんねん堂」)。
ああ、そうだっ!
またもこちらを訪ねるのを忘れてましたっ!
どうも、縁起物って、馴染みのところで買ってしまうよねぇ…。
あとは雛人形。
…とはいかないので、郷土玩具としてのお雛様のそろい踏み
…のポストカード、谷中いせ辰製。
これらを部屋の一角に飾って、ひな祭り気分を盛り上げますっ!
そして、毎年恒例、トーハクの雛人形を!
上野公園にある東京国立博物館の雛人形の展示(今年のテーマは、おひなさまと日本の人形~4月10日)は、いつも充実。
今年は、いつもよりちょっと遅い3月1日からの展示でしたが、もうさっそく行ってきました。
その様子は、もちろん、ひな祭り本番の明日!
◆今日は、2016年3月2日/旧暦1月24日/睦月癸未の日/下弦の月
◆日の出6時10分 日の入17時37分/月の出0時20分 月の入10時57分