東京街中で、この規模の植木市ってまれかも?浅草浅間神社の門前市、お富士山の植木市スタートですっ!/5/28=旧4/22・庚戌

もうそんな時期?!と毎年驚く。
今年も、お富士さんの植木市スタートですっ!

って、浅草界隈をそぞろ歩くと、おそらくこんなポスターも多数目につくころ合いです。

浅草植木市のポスター

浅草浅草寺境内の裏手から言問い通りを渡って道なりに徒歩。
二つ目の信号機のある四つ角にいつもはひっそりとたたずむ小さな鳥居があって、そこは、江戸時代に大流行りした富士信仰の要所のひとつである浅草浅間神社。

普段はひっそりと界隈をみまもるここも、今日から7月1日の例祭・開山式に向けて、徐々に賑わいを見せてゆきます。

お富士さんの植木市は、富士山開山式たる例祭の門前市。

って、まだお祭りまで2ヶ月もあるじゃん?

そうなんですよねぇ。
お富士さんの植木市は、5月6月の最終土日の4日間と変則的。
ちなみに、2016年は、5月28・29日、6月25・26日…と、やっぱ毎年やや気が早い展開。
それでも、植物にとっては恵みの雨の多くなる入梅前のこの時期は、理にかなった植木市の立ち方ともいえます。

浅草植木市

ってコトで、浅間神社周辺の通りは植木の露店が並び、品ぞろえも充実です。

旧暦時代は、浅草浅間神社の開山式=祭日が、5月晦日&6月朔日。

5月晦日(=旧5月末日)&6月朔日(=旧1日)なので、新暦にすると6月下旬から7月上旬のあたり。
開山式の日程は、季節的には今と同じで、縁日である植木市も普通に同時開催されてたみたい。

明治以降に新暦になって、富士山の山開きは季節は変えずに日付が7月1日になり(ああ、ややこしいっ!)、植木市の方は、旧暦の日付の名残も残そうと、結果5月&6月の変則開催になったのかな?
旧暦時代から連なる年中行事は、季節と日付のいいとこどりでこんなケースが多いですよね。
(…桃は咲かないのに桃の節句なんて、ややがっかりなのもあるけれど。)

住宅街の植木市だから、庭を持たない人にも嬉しい。

というのも、こんな風に小粋な、あきらかに部屋飾り用のものとか。

コケ

これなら、あるいは、ベランダに小さな甕で大丈夫かな?ってのとか。

水生植物

観るだけでも楽しい、山野草とか。
山野草

眺めて楽しく、案外お安い。
午後に出向けば、値引きされているものにも遭遇します。
(といっても 開催時間は11時〜15時なんでお早めに。…つまり早めに安くなるかも?)

そして、もちろん大きな庭をお持ちの方用の植木も揃ってます。

庭植えよう植木

ってコトで、この植木市は、できれば5月下旬に出かけるのがおススメです。
6月末…って、もうけっこう暑そうだもんね。

植木のためにも人のためにも。

◆今日は2016年5月28日/旧暦4月22日/卯月庚戌の日
◆日の出4時28分 日の入18時49分/月の出23時41分 月の入9時59分