お盆帰省から帰って、見上げた台風一過の東京の空。まず目に入ったのはサンゴの簪?珊瑚樹が赤い実を実らせてました。/8/18=旧7/16・壬申・満月!

ああ、東京は、暑いなぁと見上げれば、すぐそこに赤い簪?

お盆帰省から帰り、東京の台風一過の空を見上げていたら、「珊瑚樹」の実が、その名のとおり「珊瑚色」になっていました。

珊瑚樹の実

「珊瑚樹」の名は、まさにいまごろの色合いを見て、名づけられたごとくです。

というのも、この種は、初夏⇒盛夏⇒晩夏⇒秋とそれぞれに、ぜんぜん違ったたたずまいをみせます。
そうと気が付いてのちは、その変化を見逃すことなく細心の注意を!

だってね。
それぞれにすべてが非常に品あるアクセサリーみたいなんですよね。

初夏には、シンプルな小粒のパールのごとく。

この種は深い緑の植栽で、生垣なんかに使われること多数。
だから、初夏。

その深い緑から、たっぷりつぼみ付いた枝がすっと出てるのを発見した日は、かなりうれしい。

珊瑚樹 つぼみ

つぼみを出している様子が、いつも緑の黒髪から簪が…といったイメージですが、こんなブローチもいいかもね?
…なんて思いつつ写真を一枚。

梅雨の時期に入れば、象牙色の花咲いて…。

今度は、豪華なレース編みのドイリーみたいです。

珊瑚樹 花

白いレースとかぎ針買って、自分も編みたくなったりしたり…。

盛夏に入れば花は散り、若い実り。

ふーむ、この初々しい色合いもいい感じですねぇ。

珊瑚樹 青実

葉っぱは、とても深い緑だというのに、実りは明るい黄緑なのがちょっと不思議。
そして、ここからしばらくたてば、今頃の珊瑚色の簪のごとくなりいちばん上の写真のごとくです。

晩夏から秋には、濃い紅色の実になって…。

しかも、なんだか花魁の簪のごとくにたわわに実る。

珊瑚樹

ご近所で、いちばんの観察スポットは、上野の東京芸大の音楽エリア
上野の国立博物館から連なる道沿いに、珊瑚樹が長く植えられています。

あるいは、おなじみの皇居東御苑の大手門を入ってすぐの左側の植栽も、おなじく珊瑚樹。

もしも訪ねることがあったら、珊瑚色から紅色への変化をぜひともお見逃しなくと申し上げたい。
できれば、初夏から定期観測がおススメなんですけどねぇ。

…と、こんな風に珊瑚樹に赤い簪が実り始めたならば、どんなに暑かろうとも、もう秋の気配がそここに立ち始めるころです。

◆今日は、2016年8月18日/旧暦7月16日/文月壬申の日/満月!
◆日の出5時02分 日の入18時27分/月の出18時18分 月の入4時32分