10月16・17・18日は、雑司ヶ谷での日蓮さんの御会式。日没後の街は、幻想的な万灯の練り行列で彩られます。/10/17=旧9/17・壬申

御会式は、東京・雑司ヶ谷鬼子母神の美しい伝統行事

10月16・17・18日は、池袋⇔目白界隈では、雑司ヶ谷の鬼子母神を起点に、美しい万灯行列が練り歩きます。

万灯って?
これです!

万灯の中

中心には「南無妙法蓮華経」と描かれた塔。

おそらく3~4メートルほどあって、それを白い和紙で作った花房が覆う。

万灯

塔には灯りがともされていて、夕暮れ時の暗く沈んだ薄闇をぼんやりと照らし、妙に幻想的。
…というか、その万灯が幾重にも連なって、ゆるゆるとやってくる様は、都会のど真ん中にいるのがなんだか不思議に思うぐらい。

「御会式」とは、各宗派・宗祖の命日に行われる祭りのコト。

そして、この3日間の万灯の練り供養は、日蓮さんの命日に行われるものです。

それがなぜ鬼子母神の御会式なのか?

詳しく説明すると話が長くなるので、超訳で言うと…。


1.鬼子母神は、ヒトの子を喰う凶暴な存在だったのが、お釈迦様に諭され帰依し、安産・子育の神となったとされるカミサマ。(←これは有名)
2.日蓮さんが開いた日蓮宗(←もちろんこちらも大きくはお釈迦様による仏教ジャンルに入る宗派ですね)にとって、鬼子母神は、外護神。
3.雑司ヶ谷・鬼子母神も、ほど近い場所にある日蓮宗法明寺に擁される場(←明治の神仏分離政策以前は、神社もお寺も同じ場所にあったしね。こちらももとは同じと推定)


…と、まあ、こんな関係。
というか、このあたりを抑えておけば、少し深めに万灯のお練り行列を楽しめる(かも)しれません。

重要なのは、この幻想的な御会式を見逃さないってことです。

で、スケジュールとルートを確認!


・16日(昨日)⇒地元万灯講社が地元界隈を練り歩いたということですがルートは不明。(←今年も見逃した!来年は忘れず行って探す!)
・17日(今日)⇒文京区目白台の清土鬼子母神19時半出発⇒不忍通り⇒目白通り⇒鬼子母神に20時頃到着。
・18日(明日)⇒池袋駅東口・西武百貨店前19時出発⇒明治通り⇒千登世橋⇒目白通り⇒鬼子母神表参道⇒鬼子母神20時頃到着。


特に、18日は参加する講社が多く練供養の列は相当な長さ。20時到着は先頭講社、最後の講社は深夜ちかく…とか。
最後まで見たことなかったから知らなかった!
すげーっ!

豊島区観光協会のサイトには、詳細ルート(PDF)があります。

◆今日は、2016年10月17日/旧暦9月17日/長月壬申の日/月齢16.1日
◆日の出5時49分 日の入17時03分/月の出18時08分 月の入6時35分