七十二候は「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」に。東京ではたなびきませんので、自前で?/2/27=旧2/2・乙酉

季節の暦・七十二候は「霞始靆」が今日まででしたっ!(2月23日~27日)。

「霞」=「かすみ」と、そのままの意味。
「靆」は、「雲や霞がたなびいている様子」をさし、読みは「かすみはじめてたなびく」となる。

ひとつ前の土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」の頃は、はまだ大地に水はとどまり流れるのみ
⇒さらに温かくなれば、水は、細かな水滴になって空中に浮かび
⇒あたりをぼんやり白く染める…「霞(かすみ)」が春を象徴しております。

っていっても、東京では、さっぱり霞まないんで忘れるとこでしたっ!(←ただの言い訳)

ところで、「霞」って「霧」とどう違う?

実は、「霞」も「霧」も成り立ちは同じ。

もっと言えば、気象学の世界には、「霞」という文字はなかったりします。⇒事情はこちらを、気象庁のホームページの気象用語

霞はただひたすらに、文学ワールドのコトバなんです。

だからこそこだわりあって、「霧始靆(きりはじめてたなびく)」とはならない。

俳句や和歌やでは、「霞」は、立派に春を象徴するアイテム、春の季語
科学的には同じ成り立ちをする「霧」秋の季語

…なんですねぇ。

同じものだってのに、受け取る側の気分とか思いとかで変わるイメージを、日本人は、文字を変えることで表現したかった?
このあたりのこだわりが、私はけっこう好きですね。

さてさて、暦が「霞始靆」といったって、東京の空はカラカラに乾燥するのみで…。

いやぁ、ホントに今年の冬は、乾きすぎです。
霞か?
…と思えば、スギ花粉とか黄砂とか…無粋すぎ。

ってことで、これを使って、自前で霞を作って見せよう!

蒸篭

って、蒸篭?
そうそう、単にいろいろ蒸していただくだけです。

野菜を蒸す

根菜やら、青菜やらを切って、蒸し器に並べて、点火!

ほらほら、野菜の上に霞が靆いたっ!

蒸し野菜

せっかくなんで、冷ごはんも蒸して…。

ごはんを蒸す

おおっ!いい感じに出てます水蒸気!
ってか見えません。

しばし待って…。

おおっうまそうに蒸し上がりました。
ごはんを蒸す

電子レンジ不所持なんで、我が家の冷ごはん対策はいつもコレなんですが…。

蒸し上がったところで、「霞始靆」ランチ!

いや、単なるこじつけ、あるいはやけっぱちか?

◆今日は、2017年2月27日/旧暦2月2日/如月乙酉の日/月齢0.5日
◆日の出6時14分 日の入17時34分/月の出6時32分 月の入18時13分