夏も近づく、八十八夜~♪♪
…って歌ってる場合じゃあありません。
つい、こないだ「立春」が来て、もうそれから88日もたったんですかぁ。
「八十八夜」は、日本固有の農事暦「雑節」のひとつ。
「節分」や「土用」、「入梅」などの仲間で、大陸仕様の「二十四節気」&「七十二候」ではカバーできない季節の移り変わりを、さらに細かく把握するため作られました。
ちなみに「八十八夜」ときたら、春から夏に移る節目。
春の忘れ物に注意を払い、来る夏への覚悟を決める時期でもあるかなぁ..と。
たとえば、農事的には、「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の泣き霜」などのコトバもあって、夏がまじかだというのに霜降りを警告する役割も。
ああ、でもいままで育てた苗もここで霜にやられたら、泣く泣けないですね。
古い暦がリアルに活用されてた時代の「八十八夜」は、相当に注意喚起する役割をもっていたのかもしれません。
「八十八夜」と聞けば、平成の私はここを思う。
東京のど真ん中にある茶畑です。
いつもの皇居の庭、皇居東御苑の本丸跡に育つ、お茶の畑。
冬場も枯れることなく青々としてはおりますが、やっぱり、今の時期は、その輝きが違う…ような。
これですよこれっ!
新しいお茶の葉の色は、緑というより萌黄色。
このせいで、遠目に見ても爽やかな感じを醸し出しているんだなぁ~(^^♪。
八十八夜の摘んだお茶は、上物とか。
それでも、この庭では、茶摘みはせずに、そのまま葉を成長されるのみ…のようです。(茶畑のカタチを整える剪定はしてるだろなぁ。その時期に遭遇したことはありませんが…)
育ち放題の皇居の庭の茶畑は…。
花も咲きます。
お茶の花は、楚々と下向きで咲く白い花。
といっても、これは晩秋のお楽しみ。
八十八夜にお茶を飲めば長生きする?
…という言い伝えもあるみたい?
なんだか、お茶の宣伝みたいだなぁ。
と思いつつも、そういや新茶を買う前に、残ったお茶を飲んどこうか。
…とちゃっかり、緑茶をいれたりもする。
いつもは、番茶やほうじ茶なんで、少し緊張していれました。
お茶請けは、今年初めての柏餅。
お菓子も夏めいてきましたよね。
茶摘みの歌が言うように、もう夏はそこまで…。
暑さが苦手な私としては、そろそろ覚悟を決める季節到来。
◆今日は、2017年5月2日/旧暦4月7日/卯月己丑の日/月齢5.6日
◆日の出4時48分 日の入18時28分/月の出10時08分 月の入–:–