七十二候は「半夏生(はんげしょうず)」の時期です(7月2日~6日)。
同じく、今日7月2日は、雑節「半夏生」でもあって、「半夏」=はんげ、という植物が「生」=しょうじる⇒生えてくる頃と暦はいっております。
ちなみに、「半夏」は「烏柄杓(からすびしゃく)」という薬草のコト。
かつて、この暦がリアルに使われていた江戸時代あたりは、普通の生活に寄り添うような馴染みある草だったんでしょうが、今の時代はピンときませんね。
でも、画像検索するとけっこうたくさん生えてるみたい⇒「烏柄杓(からすびしゃく)」
口からひょろり長い舌を出す妖怪みたいな姿が面白く、ちょっと覚えていても損はない。
「半夏生」の時期は、「妖怪ハンゲ」がやってきて、村をうろつき、毒をまく?
…ってこれは、昔の言い伝え。
やっぱ、妖怪…いたんだ(^^♪。
…と、半夏=烏柄杓(からすびしゃく)を眺めたあとだと、ちょっと腑に落ちる。これですよっ!⇒「烏柄杓」画像。
といっても、この時期は、爽やかな雰囲気を纏って「半化粧」=「半夏生」が咲くのみですが…。
ちゃんとこの時期に併せ、葉っぱを半分白く染めたカワイイこれも…。
そういわれると、妖怪っぽい?
七十二候&雑節のダブル「半夏生」は、水害の警告?
半夏生が咲き始めれば、そろそろ梅雨も終わりに近づくサイン。
見たことないけど、烏柄杓が生じるさまも、かつてはそんな風にとらえらえてたに違いなく。
そして、梅雨の終焉は、大雨になりがちで、ともすれば大水も。
「妖怪ハンゲが現れ村をうろつく」の意味するところは、この警告ではなかったか…と推測。
他にも「天から毒気が降るから」と井戸に蓋をしたり、この日採った野菜を食べることを控えたり。
この古い暦に寄り添って、さまざまな禁忌があったみたいです。
そもそも、「半夏生」は、田植え終了の超デットライン。
これを越えると、稲は育たないともされた…そりゃそうだよね。
しかし、「妖怪ハンゲ」とか…センスあるなぁ(←かなり気に入ってます(^^♪)
「半夏生」には、蛸食べて、豊作祈願?
雑節「半夏生」の一日は、農家にとっては、農作業をすべて休んで過ごす一日で、主に関西地方では、蛸を供えて、ともにいただきつつ豊作祈願をしたみたいです。
(今はどうなの?とは思うけど、調べはつかず…。蛸の特売とかはありそうですね。)
そして、東京でも今頃は蛸が安い。
さっそく、買って、いただき、陰ながら豊作祈願を(^^♪。
いろいろ迷って、スタンダードに蛸とわかめの酢の物(←なんか、蛸多すぎ!)
ちなみに、コレ。
蛸の八本足にあやかり、稲がしっかり根付くように、たくさんの吸盤のごとく多くの実りがあるように。
…という祈りが込められてもいるのだとか?
なるほど。
確かに、あれで吸い付かれたら、大水がきても流されないかもね?
◆今日は、2017年7月2日/旧暦・閏5月9日/皐月庚寅の日/月齢8.0日
◆日の出4時29分 日の入19時01分/月の出12時48分 月の入–:–