晩夏のころの秋の七草「尾花」は、まだブロンドヘアのひとふさのようで…。
秋の日差しにキラキラ照らされておりました。
…っていっても、梅雨状態の夏が過ぎ、秋になったら今度は秋の雨。
こんな光景もちょっとの間贅沢ですが。
いまごろは、こんな感じ。
ああ、だんだん秋の花らしくなってきました。
ところで、一昨日の台風一過。
その後の様子はどうなんでしょう?気になります。
秋の七草「尾花」は、すすきの別名。
鋭く伸びる葉っぱの間にひょいと出た、どうぶつの尻尾に似ているからこの名がつけられたのだとか。
ふーむ、なるほど。
草むらにカラダ隠してしっぽ隠さずのイメージか?
それもこうなると、優雅にしっぽを伸ばして休む狐の群れ。
…を想像しますが。
まあ、やっぱり、「尾花」は似合いの名前なんですが、それがなんで「薄」とか「芒」とか、ちょっと存在感うすい名が一般的になったのかな?
晩秋から初冬になれば、ちょっと謎が解ける? なるほど「薄」かぁ。
こうなると、「薄」の文字を当てたほうが似合いだもの。
ススキは、秋の入口に「尾花」の名に似合いの姿で始まって、季節の深まりに併せて淡く儚く、「薄」の字がイメージする存在になってゆく。
そんな花なんですねぇ。
ちなみに、「芒」は?
「芒」の字は、稲・麦など穀物の実いっこずつの先端についた棘状の部分。二十四節気「芒種」で登場したあれです。
なので、こっちの「芒(すすき)」は、この種が、穀物の仲間であることを示してもいる。
…ふふっ、漢字の名前って面白いですね。
ということで、山上憶良バージョン秋の七草6つ目は、「尾花」。
ところで、今年は、中秋の名月が10月。
なんで、そこにつきもののこの花が、そこまで持つかがやや懸念材料ではあります。
「薄」よりは、「尾花」の状態で飾りたいよねぇ。
◆今日は、2017年9月19日/旧暦7月29日/文月己酉の日/月齢28.4日
◆日の出5時26分 日の入17時43分/月の出4時04分 月の入17時17分