今日は、旧暦の9月9日。
古い暦だと、こんなに秋深まった頃なんだぁ…と、ふと驚く。
といっても、今年は閏5月があったから、おおよそひと月遅い計算だけどね。
それでも、菊の本格的な季節は、やっぱり旧暦の9月から。
花屋の店先の菊もやっと充実。
菊まつりだって、これからが本番です。
…ってことで。
七十二候「菊花開」に引き続き、東京での野菊探し。
職人たちの手による立派な菊の鑑賞は、都内でも盛んな菊まつりに任せ。
旧暦重陽の節句は、趣向を変えて、野菊探し、第二弾。(⇒第一弾はこちら)
皇居の庭にも、あれこれ咲いておりました。
例えば、「浜菊(はまぎく)」。
近くでみれば、まるでマーガレットのごとくですが、引きで見ると、地面からの育ち方が面白い。
まあるく育つ。
その隣には、「達磨菊(だるまきく)」。
いままでは、葉っぱしか見たことなかったんですが…。
今年はじめて咲いているところに遭遇しました。
そして、「野紺菊(のこんぎく)」。
…が大量に咲く。
花だけ見たらやっぱ「嫁菜(よめな)」と酷似。
が、皇居の天守閣跡の近くの一角の野菊は、ちゃんと名札がついているのでそれとわかる。
嬉しいです。
そして、このエリアは、「鴎菊(かもめきく)」が咲くと完璧。
ですが、まだ蕾は固く。この種は、11月中旬以降に黄色い花を咲かせます。
天守閣のある本丸跡から、汐見坂を下りて、二の丸跡へ。
雑木林でいちばん元気なのは、白山菊(しろやまきく)という種。
近くで見ると…。
なかなかにおしゃれな造形してます。
さて、気になるのが…。
「柏葉白熊(かしわばはぐま)」と言う種。
一応、キク科だそうですが、これを野菊といっていいかどうか…うーん迷うなぁ。
そして、このエリアも晩秋から初冬にかけて、まだ違う種の野菊が咲く。
ああ、それでも野菊も今が旬のようですね。
一度に、こんなにたくさん出会えるのも、皇居東御苑に通い始めて、初のことかも?
こうして野菊の季節が去ると、いよいよ紅葉の季節がここにもやってくるはずです。
一年は早い。
…早すぎてす。
◆今日は、2017年10月28日/旧暦9月9日/長月戊子の日/月齢8.3日
◆日の出5時59分 日の入16時50分/月の出12時45分 月の入23時22分