文化の日に、わが身は東北。鎮守の杜の祭りに遭遇。…と、ココロに浮かんだのは、都心にある100年の森のこと。/旧暦9/15・甲午

文化の日は、毎年東北の街で…。

近所の鎮守の杜では、例大祭。

鎮守の杜の例大祭

高々と掲げた幟も、高い建物が少ないあたりなら遠くからもしっかり見えて、そんな風なのが好ましい。

氏子の家々には、門口にちゃんと祭礼提灯。

祭礼提灯

なあんかいいなぁ…😊。
この土地が意志を持って続けてきた美しいモノだなぁ…。

東京の街では、鎮守の杜があっても、リアルには、木々の多い広場…だったりするし、提灯を飾ってもこれほどの風情はない。

あっ!山車も出るんだっ!

山車

けっこう広いエリアを廻るので、出逢えたり逢えなかったりだけど、昨年は遭遇。
…ずーっと先にいっちゃった後を望遠で撮らせていただいた…って感じですが。

そうだよ、東京には100年の森があるじゃない!

…と、文化の日の大元の方が鎮座する場所をふと思う。

明治神宮の森。

参道

ある時、ここは、100年前には、荒れ地だったと知って、そうとうに驚いて、以降、興味深く思う場所。

100年前、明治天皇を祀る場所に鎮守の森を…と始まったプロジェクト。
専門家たちが、知恵を出し、樹木それぞれの植生を考え、明確な計画を立て、御神木なら杉だろうという時の首相・大隈重信を根気強く説き伏せて作られた森なのだ。

森の樹木に肥料はやらず。
代わりに落ちた木の葉を木々の根元の土に返し、土壌を豊かに保つのだとか。

だから、木の葉を掃いて集めて、集積する…を仕事とする職員の方が多数いらっしゃるのも好ましい。

落ち葉はき

…そうと、知って「奇跡の森かぁ」とひとりごち。
ああ、そう思ってしまうのには、昨今の世相の影響を受けまくってるなぁと…とふと驚く。

それは…。

権力が決めたことは、ひっくり返らないと思ってしまっていることへの驚き
…みたいなことか。
モノやコトはかざがざ消費されるのみで、リセットされまくったりして、長く豊かに続いて育って人々も潤して、なんて稀。
…と思っちゃってるぞ私は!みたいなことか。

「文化の日」は、昔、明治天皇誕生日で、ちょっと過去には「憲法発布の日」でもあって、その由来を紐解いてゆくと、THE日本の課題みたいなあれこれにぶち当たったりもする。

でも、その問題を無視せず生きるってことは、荒れ地を100年かけても、植生に矛盾ない自然林を造るみたいなことかなぁ…と思う、そんな一日がわたしの文化の日です。

◆今日は、2017年11月3日/旧暦9月15日/長月甲午の日/月齢14.3日
◆日の出6時05分 日の入16時44分/月の出16時26分 月の入4時28分